気になるあの本をチェック!
本物の長期投資でいこう!40年に一度の大チャンスがやってくる
答えてくれた人
かや書房 代表取締役 岩尾悟志さん
著者ってどんな人?
澤上篤人さん
さわかみファンドの創業者。父親の会社が倒産し、その借金を返すために賃金の高い海外に行くことを決意。単身スイスに行き、現在では世界最大の投資会社となっているスイス・キャピタル・インターナショナルにアルバイトで入社。その後独立し、60歳で10億の借金を背負いながらも現在は3,500億円のファンドを運用するさわかみ投信を設立。
渡部清二さん
野村證券を退社後、一般の人々に投資を広めようと「複眼経済塾」を設立。「会社四季報」を全ページ読破を100冊達成。主に「会社四季報」をさまざまに活用した投資法を若者に教えている。
どんな人にオススメ?
・長期投資に興味がある人
・長期投資中だが、結果が出ていない人
・大暴落が怖くてなかなか投資に本気になれない人
・現在の「日本株」への投資に期待できない人
さわかみファンドの創業者・澤上篤人さんと、「複眼経済塾」の渡部清二さんの豪華対談本です!
澤上さんの、「編集者のつくった構成はありきたり」、「『会社四季報』などは、その結果がすでに株価に現れているため、役に立たない」という攻めの意見に、渡部さんの「『会社四季報』一冊でなく、創刊号から見ていき、点を線に、線を面にする考え方」と反論。投資界の実力者二人が、来るべき大暴落、個別株投資、長期投資、日本国債の暴落などに関して激論を交わす様子は臨場感たっぷりです!
この本の、ここが読みどころ!
ニクソン・ショック・リーマン・ショックなどを乗り越えてきた澤上篤人さんは、アルバイトでスイス・キャピタル・インターナショナルに入社し、実力で、短期間で、ファンドマネージャーとなりました。異分子として入社した後、いかにして同社で認められるようになったのか、その人生の切り開き方にも深く触れています。
50歳で独立してからも、60歳で10億の借金を背負うなど波乱万丈の人生を歩みながらも、「長期投資を信じていたから不安はなかった」「俺が成功したのは、俺がすごいのではなくて、長期投資がすごい」と語っています。日本市場を見てきた53年間、危機に瀕したさまざまな日本企業に投資してきたその根拠や軌跡を見るだけで、「どんな株に投資すればいいのか?」「長期投資の本質とは?」が分かる内容になっています。
渡部さんは、「会社四季報」100冊を隅々まで読破した結果、これからどういう株が上がるのか? を分析。日本株に関してのサイクル論や、「会社四季報」の効果的な活用法を披露しています。さらに、彼独自の日本株のサイクルの分析と、幅広い教養から、澤上さんが「これから来る!」という「大暴落」が何年に来るのかを予測しています。
渡部さんの株式に関する幅広く深い知識を活用した突っ込みに、長い経験から見事に応える澤上さん。ド迫力の激論が展開されています。
編集者の制作秘話
投資界のカリスマ・澤上篤人さんの圧倒的な迫力にまず驚かされました。澤上さんの話を聞くと、「自分もよくなり、世の中もよくなる」ための長期投資への興味がそそられ、自然に「どうすれば本格的な長期投資をすることができるのか?」が理解できると思います。
来るべき「大暴落」に対しても、「すべての人に平等なチャンスがやってくる」、また、その際にどう行動をすればいいのかを、投資の実力に合わせて澤上さんに質問し、本にしたつもりです。
また、澤上さんに激しく質問する渡部氏の株式に対する広く深い教養にも驚かされます。
渡部さんは、野村證券で売る側も経験、さらに自身も株式投資を行っているため、現役の投資家の目線を持っています。澤上さんの発言を分析し、読者にわかりやすく展開してくださっています。
本格派の長期投資について、経験豊かな澤上さんと、教養豊かな渡部さんの会話は、「今後10年にわたる投資はどうすれば効果的なのか?」が自然と理解できます。新しく株式投資を始める人、現在投資を行っていても成果が見られない人にぜひ読んでいただきたい一冊です。
本の中身をちょっと読む!
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