株主優待ってどういうもの?
「株主優待」をご存じですか。
これは企業が自分の会社の株を持っている人(株主)に対して、贈るお礼の品。株を持っていることで得られる配当金(※)とは別に、サービスとして企業が用意している日本特有のものです。
優待の品は、いま話題の「ふるさと納税」のように、各地の名産品や自社の商品、自社のサービスや商品を利用するときに優遇される利用券や、商品券、クオカードなどバラエティーに富んでいます。優待の内容は持っている株数ごとに変わることが多く、年に1~2回実施されています。
ただし、あくまでサービスなので、すべての企業の株にあるものではありません。2021年3月末日現在、上場している企業3,756社のうち1,516社と、多くの企業が株主優待を用意しています。
※配当金…企業(株式会社)が上げた利益を株主に分配する利益(お金)のこと。
こんなにベンリ!利用価値の高い株主優待
会社は資金を集めるために株を発行し、上場しています。そしてより多くの人に株主になってもらいたいと考えています。特に最近は一般の個人に株主になってほしいと考え、個人投資家に人気の高い「株主優待」を取り入れる会社がどんどん増えています。
たとえば近頃では、メリットが明確な買い物優待券、クオカード、ギフトカードなどの金券が多い傾向にありますが、食品や地域の名産品、株主だけに贈られる豪華なオリジナル商品なども人気を集めているようです。
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株主優待をもらうために、気をつけるポイントは?
証券会社の口座が必要
希望の株主優待をもらうには、その企業の株を買います。希望の企業の株を買うためには、証券会社の口座を開設する必要があります。
株を買うタイミングに気をつける
株主優待をもらうためには、優待をもらう権利の得られることが決まる日「権利付き最終日」に株を持っている必要があります。
この権利付き最終日直前には、株主優待を狙って株を買う人が増えるため、各社とも株価が上昇する傾向にあります。そして、権利付き最終日の翌日=「権利落ち日」になると株を手放す人が増え、株価も下がることが多いようです。そのため、株を買うタイミングには注意しましょう。
株主優待をもらうために必要な株数を知る
株主優待をもらうために最低限必要な株数は、各社ごとに決めているので、株主優待が欲しい人は、あらかじめ企業のウェブサイトなどで確認しましょう。
株を買うための最低単元は100株ですが、優待をもらうための株数は1,000株という企業もあります。
優待内容だけではなく、企業情報を調べる
「優待でもらえる金券の額が他社より高い」などの理由で株を選ぶ人もいますが、株を買ってから間もなく、業績が悪化して上場廃止になり、株の価値が紙切れ同然になる企業もあります。これを避けるためには、優待内容だけを見るのではなく、企業情報を調べたり、企業が発表している業績を確認したりして判断しましょう。
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