今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは110.65円
↓下値メドは108.00円
米国の中古車価格が68年ぶりの上昇率。消費者物価指数を押し上げる
4日(水曜)のドル/円は上昇、108円台から109円台に戻す「円安」。高値109.67円、安値108.72円、1日の値幅は0.95円。
この日は109.02円からスタート。上値が重く徐々に値を下げる動きが続くなかで、NY時間に発表されたADP雇用データの雇用者数が+33.0万人と予想の+69.5万人を大きく下回ったことで、前日の安値(108.87円)を更新して108.72円まで下落。
ところが、クラリダFRB(米連邦準備制度理事会)副議長が、2013年の利上げを支持する内容の、かなり「タカ派」的な発言が伝わると一転してドルの買い戻しが優勢に。ドル/円は一気に100ポイント近く上昇して109.67円をつけました。終値は109.48円(前日比+0.45円)。
高値が前日を下回る連続記録は7営業日で終了(110.58円、110.39円、110.28円、109.95円、109.83円、109.77円、109.34円)。次の課題は109.50円前後まで南下しているドル売りをこなすことです。
BLS(米労働省労働統計局)が6日に発表する「公的」雇用統計の重要な参考資料となる民間会社ADPの雇用データが予想を下回ったのはなぜか?米経済は早くも停滞し始めたのでしょうか?雇用者が伸びないのは別の理由がありました。今の雇用低迷が今後の大量雇用増につながる可能性もあります。詳しくは7月雇用統計詳細レポート「雇用100万時代がやってくる?やっぱアメリカ、ハンパねえっす!」をお読みください。
今日はBOE(イングランド銀行)政策金利発表があります。政策金利は0.1%に据え置きの予想。注目は四半期インフレレポート。FRBやBOEに限らず景気回復局面における中央銀行の政策は不況時よりも予測が難しい。今夜はポンドの動きに注意。重要テクニカルポイントは今日の注目通貨をご覧ください。
主要指標 終値
今日の一言
「私のせいではない」は、いちばん恥ずかしい言葉
Hit Me With Your Best Shot
米6月CPI(消費者物価指数)は大幅に上昇しました。前月比+0.9%(予想+0.4%)、前年比+5.4%(同+5.0%)と、米国のインフレは約13年ぶりの高水準が続いています。詳細を見ると、引き続き自動車価格の値上がりが目立ち、中古車は前月比+10.5%(前月+7.3%)、新車は+2.0%(同+1.6%)も高くなっています。コロナ禍で公共交通機関利用を避け自動車通勤のニーズが増えたのと半導体チップの供給問題による新車不足が理由とされています。
インフレが広範な商品で発生しているならば、利上げなど中央銀行の金融政策の介入が必要です。しかし、一部商品にだけ発生しているのならば、それは在庫の偏りにすぎず、政策行動の必要性はない。自動車価格は確かに急騰していますが、運転をしない人々にとってのインフレは発生していない。ところが、ファーストフードなどや食料品が一斉に値上げするならば、これは全ての人に関わりのあることなので(食事をしない人はいない)、経済的なインパクトは非常に大きくなります。
米国のファーストフード業界における従業員の離職率は、20年ぶりの高水準といわれています。労働力供給の不足が、一時的にインフレを引き起こしているだけであって、雇用市場が速やかに回復して、労働者が仕事に戻ってくれば、徐々に回復するといわれています。
これが、FRB(米連邦準備制度理事会)が主張する、インフレは「一過性」の理由です。
今日の注目通貨
ポンド/円:8月の予想レンジ ↑157.22円 ↓145.99円
今月のブルベアの分かれ目は151.88円。
151.88円より上ならば買いが優勢、151.88円より下ならば売りが優勢。
2021年これまでの高値は156.07円、安値は139.52円。平均値は147.79円、値幅は16.55円。
1日の最大値幅は2.42円、最小値幅は0.29円。平均値幅は1.04円。
先週末の終値は、2020年終値に比べて10.85円の円安。
163.87円 : 2014年 安値
159.64円 : 第4レジスタンス(HBO)
157.50円 : 第3レジスタンス
156.61円 : 2018年 高値
156.07円 : 2021年 高値
155.35円 : 第2レジスタンス
154.69円 : 第1レジスタンス
151.88円 : ピボット
149.75円 : 2021年 61.8%
149.08円 : 第1サポート
148.41円 : 第2サポート
147.79円 : 2021年 平均値
146.27円 : 第3サポート
145.84円 : 2021年 38.2%
144.12円 : 第4サポート(LBO)
139.52円 : 2021年 安値
139.44円 : 2018年 安値
2021年 ポンド/円 データ
本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。