「投資ってどんなもの?」「投資って難しそうで私にはムリ」と考えている投資未経験者や初心者の人のため、トウシルでは「知識ゼロ」でも理解できる「株式入門講座」をスタート!

株式はどんな種類があって、どう選べばいい?

1:まずは国内株に投資しては?

 日本企業の株を売買する国内株取引と、外国企業の株式を売買する海外株取引の2種類があります。

 投資初心者が始めやすいのは国内株取引。私たちがよく知っている企業がたくさんあり、インターネットやテレビ、新聞、雑誌などを通じていろいろな情報を集めることができます。

 一方、海外株取引は、米国や欧州、中国といった国々の世界企業や、話題の成長企業に投資できるところが魅力です。とはいえ国内株に比べて情報が集めにくく、売買手数料も国内株に比べると高いケースが多いのです。

 さらに、外国通貨に転換するため為替手数料などもコストに含まれています。そういった手間やコストを考えると、初めて株式投資に挑戦する人には、国内株取引がよいかもしれません。

2:上場している場所が銘柄選びの手がかりにもなる

 証券会社で買うことができる銘柄は、上場している「証券取引所」という場に注文が集められて売買されています。

 ちなみに「上場」とは、証券取引所が売買してもいい銘柄だと認めていることです。上場できる証券取引所は東京、名古屋、福岡、札幌の全国4カ所にあります。

 国内で最も規模が大きい証券取引所である東京証券取引所(略称:東証)に上場している銘柄数は、2021年2月末現在で3,759銘柄。

 東京証券取引所では、4つの株式市場を開設しています。東証第1部東証第2部マザーズJASDAQ(ジャスダック)と、それぞれ上場銘柄に特色をもっているステージです。

 東証第1部は、大企業・中堅企業が上場する市場。多くの海外投資家が売買する世界的にも大きな株式市場です。

 東証第2部は中堅企業、日本の屋台骨を支えるような老舗企業が上場している市場です。

 マザーズ市場は、成長企業向けの市場です。東証1部上場を目指す、登竜門的なステージです。

 JASDAQ市場はある程度、実績のある成長企業向けのスタンダード市場、将来成長する可能性が高い企業が多いグロース市場の2つに分かれています。

 安定した大企業を選ぶのなら東証1部、安定した中堅企業を選ぶのなら東証2部、ちょっと不安定でも将来の成長にかけたいというのならマザーズというように、上場している場所を見ることも、銘柄選びの手がかりになります。

3:初めての銘柄選びのキホンは「よく知っている企業」

 株式投資のキホンは「いい企業」の株式を買うことです。多くの人にいい企業と思ってもらえる製品やサービスを提供していれば、売上高が増えて、株価も上昇していきます。

 そこで、初めて株式投資をするときは「よく知っている企業」が最初の候補になります。

 よく知っている企業であれば、「すごい新製品を発表した」「ここの製品は人気がある」「サービスが抜群にいい」「いつ食べてもおいしい」というように、企業が発売している商品やサービスの長所が、ユーザー視点で分かるはずです。

 こうした身近な体験を通して、いい企業だなと思えたら欲しい銘柄候補に入れておきましょう。商品ユーザーの支持が売上アップにつながり、配当金が増える、株価が上がることになるからです。

 逆に「このところ新製品が発売されない」「サービスが悪くなってきた」「味が落ちた」と感じたらパスしましょう。よく知っている企業でも、テレビや新聞のニュースになるような大きな事件を起こしたときは投資しないでおきましょう。

 次は、株式投資・情報の見方について、解説します。

■知識ゼロからの投資・株式入門講座

01 そもそも株式投資とは?

02 株式投資のメリット、デメリットは

03 株式の買い方のルール

04 株式投資・銘柄の選び方

05 株式投資・情報の見方

06 株式投資・株式の売り方