あの高額扇風機も！トコタンさんがもらった優待品自慢！　優待投資家インタビュー　とことこトコタンさん　中編

　株主優待だけで約250の銘柄を保有する、人気投資ブロガー、とことこトコタンさんのインタビュー、中編をお届けします。トコタンさんは、QUOカードマニアとしても知られていて、コレクションは500枚以上！　中編ではQUOカードの魅力を中心に、もらってうれしかった優待品について聞きました。

家族のことを考えて優待銘柄を選ぶことも

──前回、自分が欲しいと思うかどうかで銘柄を選ぶとお伺いしましたが、もう少し詳しく聞かせてください。例えば、もらってうれしいものは何ですか。

　飲食チェーンの食事券なんかはうれしいですね。たまに家族で外食するときくらい、ケチケチしたくないじゃないですか。その点、食事券をもらえると、お金を気にせずに、いつもより豪華なメニューを食べられますから（笑）。

──飲食チェーンの株はかなり持っているんですか？

　はい、多いですね。ここ何年かは、自分のお金だけで外食したことはないかも。

──今年もたくさん食事券をもらったと思いますが、新型コロナウイルスのため外出自粛が続き、使えなかったなんてことはないですか？　使いたくても使えず利用期限が過ぎてしまったとか。

　それはないですね。たしかに食事券は利用期限がありますが、ほとんどの会社は、新型コロナウイルス対策を考慮して、利用期限を延長してくれて「さすが優待！　株主想いだ！」と感激しました。でも、1社だけ、延長してくれなかった企業があり、いろいろ事情はあるんでしょうが、ちょっとガッカリしました。あえて社名は伏せますが（笑）。

──ブログには、自分だけでなく家族も喜ぶという観点で優待品を選ぶ、と書いてありました。独身時代と比べて、例えばどんな銘柄を選ぶようになったんですか？

　結婚して、妻と2歳半の子供がいますが、子供専用の写真スタジオを展開する、スタジオアリスという企業の株などは、独身の時には確実に選ばなかった銘柄ですね。ここは株を持っていると写真の撮影券がもらえるんです。だから、子供が生まれた年にスタジオアリス（2305）の株を購入しました。子供の誕生日ごとに、優待券を使って子供の写真を撮っています。自分の家の近くのショッピングモールに店舗があることを確かめてから買いました。

──なるほど！　ほかには？

　これは子供が生まれる前から保有していたのですが、おもちゃメーカーのタカラトミー（7867）の優待は、トミカやリカちゃん人形のオリジナル商品を送ってくれます。まだ2歳半なので、少し早いですが、いずれは喜んでくれると思って大事に取ってあります。

──ご家族も喜ぶ優待、という観点は素敵ですね。

　はい。もともと僕は切手を集めたりするのが好きで、QUOカードもデザインがいいものをコレクションしているのですが、そればっかりでは家族の理解が得られそうもないので。結婚して子供ができて、投資の幅が広がった気がします。

QUOカードでディズニーオフィシャルホテルに泊まりたい

──では、そのQUOカードについてお伺いします。コレクションを見せていただけますか？

　はい。手元にあるだけで500枚くらいですかね。普通のデザインのQUOカードはコンビニなどで積極的に使っているので、もらった数としてはもっとあります。

──スゴイ！　今まで使っちゃったのも含めて何枚くらいもらっているんですか？

　数えたことはありませんが、すべて合わせると1,000枚以上になると思います。株主優待でもらえるQUOカードには大きく2種類あります。1つは真ん中に「QUO」と書かれてある市販されているスタンダードなカード、もう1つはその会社オリジナルのカードです。前者は、べつに珍しいものではないので、届いたら使ってしまいます。どこにも売ってはいない、オリジナルデザインのものをコレクションしているんです。

──それだけ多くの企業が、優待品にQUOカードを採用しているということなんでしょうね。

　QUOカードはコンビニでもどこでも使えるし、使用期限もないし、食品などのように賞味期限を気にすることもないので、優待族に人気があるんです。不動産会社とか機械メーカーとかは、自社製品を優待品にすることはできないし、食事券のようなものもないですよね。そういう会社の多くが、QUOカードを採用しているようです。

──トコタンさんにとっては、いろんな図柄があるのも魅力なんですね？

　はい、各社さんともいろいろ工夫されているんです。だから、届いて封を開けるときはワクワクします。QUOカードが届くのはわかっていても、どんな図柄なのかはわかりませんから。自分の好みのデザインだったりすると、めちゃくちゃうれしいですね。

──ご自身のお気に入りは？

　僕が保有しているなかでは、リラックマが描かれたものかな。マーケティングを手掛けるレッグス(4286) という会社が毎年、送ってくれるんです。

──お子さんにも喜ばれそうですね。

　そうですね。いずれは子供のものになるかもしれません（笑）。

──ちなみにQUOカードって、プレミアムがつくことはあるんですか。

　僕はお金のために集めているわけではないので、そのあたりは詳しくないですが、有名芸能人の写真が入ったものなどは、オークションサイトで、高値で売買されていると聞きます。

──トコタンさんは、価格が2倍になっても売らないでしょう？（笑）。

　はい、もちろんです（笑）。

──では、今後も使ったり売ったりせず、コレクションを続けますか？

　いえ、1つだけ使う可能性があります。東京ディズニーリゾートのオフィシャルホテルのなかには、宿泊料金の支払いなどにQUOカードが使えるところがあるんです。だから、一度、QUOカードで泊まってみたいなと。

──精算時、カバンからQUOカードの束を取り出して支払ったら、周囲のお客さんやフロントの方はびっくりするでしょうね（笑）。

　それ、一度、やってみたいですね（笑）。

「プレミアム優待倶楽部」のポイントで人気の扇風機をゲット！

──QUOカードや食事券をのぞき、今までで一番うれしかったものはなんですか。

　某有名ブランドの扇風機ですかね。羽がないので安全という、大人気だけど高価格のアレです（笑）。

──そのメーカーの優待品なんですか。

　いえ、違います。

──自社製品でもないのに、あんな高価なものをくれる優待企業があるんですか！

　いま少し話題になっていますが、「プレミアム優待倶楽部」という優待サービスがあるんです。ウィルズという会社が運営していて、いろんな企業が加盟しているのですが、加盟している企業の株式を持っていると、保有株数や保有期間に応じてポイントを得ることができて、ポイント数に合わせて、いろいろな商品と交換することができるわけです。

──つまり、企業から直接優待品をもらうのではなく、「プレミアム優待倶楽部」のポイントとしてもらうわけですね。

　はい、そういうことです。

──「プレミアム優待倶楽部」には、今、何社くらい加盟しているんですか。

　たしか40社くらいです。だから、それらの会社の株式を持っていないと利用できませんが、とにかく交換できる商品が豊富で、たしか3,500点以上の中から選べたと思います。

──トコタンさんがもらった、扇風機のような人気商品もたくさんあるんですか？

　はい、そこがこのサービスの大きな魅力です。

──でも、あの扇風機、何万円かしますよね。交換するポイント数もたくさん必要だと思いますが、そんなにポイントを持っていたんですか。

　僕は、加盟企業の1社である、タカショー（7590）という会社の株を持っていたのですが、ここは優待利回りが、比較的高めなんです。それで、他の優待銘柄を売ったりして、タカショーの保有数を5,000株に増やしました。それで数万ポイントをゲットすることができて、前から欲しかった扇風機と交換したわけです。

──トコタンさんのTwitterでも、優待友達の方から「スゴイなぁ！　いったい何ポイント持っていたんですか！」と突っ込まれていましたね（笑）。

　はい、優待仲間の間でもちょっと話題になりました（笑）。でもこの「プレミアム優待倶楽部」にはもう1ついいところがあって、ポイントを合算できるんです。つまり、40社のなかの複数の銘柄を持っていたら、それぞれもらえるポイントを足して高額な優待品と交換できるので、ポイント数を増やすのはそんなに難しいことじゃないですよ。

　普通の株主優待なら、何百株か持っていてももらえるのは数千円程度の優待品、というケースが少なくないし、複数の優待銘柄を持っていても、それらを合算することはできません。だから高価な優待品をもらいたいと思ったら、何かの銘柄の保有数を頑張って増やすしかないんですが、そうなると株価が下がったりしたときのリスクも増えます。その点、「プレミアム優待倶楽部」なら、ポイントを全部まとめて高価な優待品をゲットすることができます。優待ファンが増えるにしたがって、今後、さらに普及していく可能性があると思います。

──ところで、この扇風機は使っていますか？

　もちろんです。COOLもHOTもいけるので、一年中うれしい気持ちが続きますね（笑）。

──では、次回は9月権利確定の優待銘柄のなかからオススメの銘柄を挙げていただきます。

 

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