本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは107.03

下値メドは105.39

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

チープ・スリル

 3日(木曜)の米国株式市場でダウ平均は大幅に下落。下げ幅は一時1,000ドルを超えました。ナスダック総合も急落。相場をけん引してきた大型ハイテク株に売りが入ったことが理由で、株式市場全体が崩れたわけではありません。米国のロングウィークエンドを控えた利益確定の動きが主体と思われます。

 FX市場も動揺はなく、ドル/円は106円台前半を中心に小動き。ユーロ/ドルは、1.17ドル後半まで下げた後1.1865ドルまで回復しています。

 今夜は、米国の8月雇用統計の発表があります。ドル/円がレンジを抜けるきっかけを見つけることができるでしょうか。今日の注目通貨をご覧ください。今夜の雇用統計の詳しい解説は8月米雇用統計 詳細レポート 「ダメだ!ダメだ!ダメだ!これじゃ、全然足りない!!」をご覧ください。

毎ヨミ!FXトップニュース

3日のドル/円のNY市場終値は106.18円

 前営業日の終値比▲0.02円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

今日の格言:

もしとても大切なことがあるのなら、たとえどんな困難が立ちふさがろうともやるべきだ。 - イーロン・マスク(テスラモーターズ創立者)​

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス:
    アメリカン航空、15都市への運航を停止へ 感染拡大の影響で
    ワクチンと経済回復は別である。ワクチンで経済は元通りになるか分からない  

ドル:
    FRB(米連邦準備制度理事会)はYCC(イールド・カーブ・コントロール)を導入する必要がない 株価は上昇、長期金利は下落  
    クラリダFRB副議長「FRBの緩和政策が株高に影響しているとは思わない」
    仕事は見つけにくくなる 53%  - 米消費者調査   
    ライトハイザー米通商代表、WTO改革を提言 「中国による経済のゆがみを阻止」

米大統領選:
    トランプ大統領の再選確率28%  最新世論調査  

ユーロ:
    ドイツ政府、雇用維持補助金を24カ月延長 政府の追加負担は100億ユーロ

ポンド:
    ブレグジット:交渉は進まず
    英政府、立ち退き禁止令を09/20まで延長:問題の単なる先延ばしとの批判も 

円:
    全日空、通勤定期代廃止へ

トルコリラ:
    格付け会社フィッチ、トルコ格付け見通しを安定的からネガティブに引き下げ

メキシコ:
    メキシコ中銀、もう「利下げ」は無理  物価が6ヵ月連続上昇中 

その他:
    ベラルーシルーブル、対ユーロで過去最安値
    米アップルが「2030年までにCO2排出量を完全にゼロにする」目標を発表
    トム・クルーズ激怒 「M:I 7」のスタント撮影で大規模火災 
    北米でジャンクフード禁止令
    ポリ袋はエコ!ポリ袋の輸送に必要なトラックの燃料は、紙袋の7分の1

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ドル/円:週末の予想レンジ 104.05円から107.60円

 今夜は、いよいよ8月米雇用統計の発表です。最新の市場予想では、NFP(非農業部門雇用者数)は140万人増加(前回176万人)、失業率9.8%(前回10.2%)。雇用市場の順調な回復をマーケットは期待しています。

 今夜の手がかりとなるデータがすでに発表されています。民間機関の雇用統計のADP雇用データは、95万人増の予想に対して、結果は43万にとどまりました。一方、前週分の新規失業保険申請件数は88.1万件(前回100.6万件)、失業保険継続受給者数は1325.4万人(前回1453.5万人)に減少。雇用の「再吸収化」が順調に進んでいることを示す良い傾向です。

 新型コロナウイルスによるロックダウンが徐々に解除されるとともに、米国や欧州ではさまざまなスタートアップ企業が雨後の筍のように誕生しているそうです。未来に明るさを感じさせるニュースではあります。少なくとも、クイズ番組に出演するよりもはるかに生産的では確かです。

 しかし、これらの企業はまだ小さく、航空会社で失われていく1万人以上の雇用など、既存の産業が破壊されるスピードに追いつくことができません。したがって、雇用全体が短期間で元通りの水準に戻ることはありえない。雇用の回復ペースも今後は減速することになるでしょう。なお、今夜の雇用統計の詳しい解説は、8月米雇用統計 詳細レポート 「ダメだ!ダメだ!ダメだ!これじゃ、全然足りない!!」をご覧ください。

 今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は105.83円。105.83円より上ならばドル買い優勢、105.83円より下ならばドル売り優勢。28日のNY終値は105.35円。

108.21円 : 第3レジスタンス(HBO)
108.20円 : 2019年 中心値
108.16円 : 07月 高値 (07月01日)
108.09円 : 05月 高値 (05月19日)

107.58円 : 第2レジスタンス
107.05円 : 08月 高値 (08月13日)

106.70円 : 2020年 中心値
106.46円 : 第1レジスタンス
106.08円 : 08月 中心値  

105.83円 : ピボット

105.10円 : 08月 安値 (08月19日)
104.71円 : 第1サポート

104.77円 : 07月 安値 (07月29日)
104.08円 : 第2サポート

102.96円 : 第3サポート(LBO)

101.17円 : 2020年安値(03月06日)

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

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◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。