DAIBOUCHOUさんが注目する割安×成長5銘柄

 独自の割安×成長株投資戦略で、ピーク時の資産10億円となったDAIBOUCHOU(だいぼうちょう)さん。「コロナ・ショック以降は現金なし。信用買いはしていませんが、フルポジション(投資資金すべてで株を買う)です」と語るように、コロナ禍でにわかに注目を浴びるビジネス社会のIT化、効率化が追い風になった銘柄は強烈なリバウンド。ここでも大成功しているDAIBOUCHOUさんが注目している有望割安成長株は?

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コード 銘柄 市場
3665 エニグモ 東証1部
3480 ジェイ・エス・ビー 東証1部
6096 レアジョブ マザーズ
2980 SREホールディングス マザーズ
3961 シルバーエッグ・テクノロジー マザーズ

 

エニグモ(東証1部・3665)

「暖冬と外出自粛で洋服が売れず、アパレル業界の不調に合わせて株価が下落していました。しかし、在庫を持たないネットベースのプラットフォームなので、コロナ禍の悪影響は軽い。海外旅行が難しく、現地に買い物旅行もできないため、エニグモのバイヤーに頼む人が増えそう。コロナの影響で在庫処理に困るアパレルから安く仕入れてセールや魅力ある商品を増やせる効果もあり、取扱高は5月で前年比103%、6月は6月10日までで前年比130%と好調です」(DAIBOUCHOUさん)

ジェイ・エス・ビー(東証1部・3480)

「事業自体は学生マンションの運営管理をしていて、安定しています。予想PER(株価収益率)11倍と割安ですが、年10%程度の増収増益を継続している点に注目しています。不人気な不動産業セクターにいる点、業績予想がいつも保守的な点も、割安成長株投資という観点からは好条件。2020年4月時点で保有不動産もほぼ満室となり、その後の家賃収入も確定しているため、コロナ禍の悪影響や不動産業的なリスク要因は少ないと思います」(DAIBOUCHOUさん)

レアジョブ(マザーズ・6096)

「オンライン英会話ビジネスのパイオニアで、2019年に株価が10倍以上に上昇したスター銘柄。しかし、2020年になって多くの投資家から忘れられている感があります。外出自粛で英会話の勉強を始める人が増え、決算説明会資料によると、2020年4月の新規獲得有料会員数が前年比200%を超えています。在宅時間が増えることで既存会員の受講頻度が高まり、フィリピン人講師の外注費や固定費が増える面は少し心配ですが、増収でカバーできるでしょう。ビデオ会議に慣れた人が増えて抵抗感が下がったことで、オンライン英会話の需要はコロナ終息後も持続しそうです」(DAIBOUCHOUさん)

SREホールディングス(マザーズ・2980)

「旧社名はソニー不動産で、AI(人工知能)クラウド&コンサル事業が高収益で急成長中です。不動産業セクターのため、AIやネットの分野に興味を持つ投資家に気づかれにくい点も魅力。今期2021年3月期は、新型コロナウイルス感染のピークアウトが2021年12月末と現実離れした想定で保守的すぎる業績予想をしているので、今後に期待できます。コロナ禍で対面商談、対面契約が難しくなり、不動産業者の遠隔商談&契約対応、IT化対応への意欲が強まる中、むしろ追い風を感じています。ライバルのGAテクノロジーズも業績好調です」(DAIBOUCHOUさん)

シルバーエッグ・テクノロジー(マザーズ・3961)

「2016年の上場から株価が一方的に下落した株への逆張り投資と考えています。現時点の予想PERでは割高ですが、事業のポテンシャルに比べると、現状の時価総額60億円は少ないと思われます。同社はネット通販サイトでのレコメンデーション機能を提供していて、レコメンド商品の売れ行きや、レコメンドメールのクリック数など、顧客側の行動が増えれば売上が増える成果報酬となっており、コロナ禍中でネット通販の売り上げが好調な今は、当社の売上増にも期待できそうです。前期2019年4-6月期の業績が悪かったため、今期2020年4-6月期決算の増益率がよく見える点も安心感があります」(DAIBOUCHOUさん)

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DAIBOUCHOUさんプロフィール

 2000年に株式投資を開始。当時のITバブル崩壊を資産バリュー株で回避し、不動産株への集中投資&信用取引で、元手200万円をわずか数年で10億円にした伝説の持ち主。10年前に起きたリーマン・ショックで一時、資産は激減するものの、その経験を踏まえて株式投資の手法を見直し。「守りながらも攻めて着実に増やす」という新しい「サイクル投資法」を開発。最近は不動産投資と割安成長株への幅広い分散投資を同時並行で行っている。著書に『DAIBOUCHOU式 新・サイクル投資法』(宝島社)など。

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