今まで投資をしたことがなく、「投資ってどんなもの?」「投資って難しそうで私にはムリ」と考えている投資未経験者や初心者の人のため、トウシルではまず、投資は難しくないことを伝えたいと思います。と同時に、投資のスタートラインに立つための知識を「投資の旅のしおり」として6回にわたって、紹介していきます。
今回はその2回目です。
目的地はどこ?
投資の「目的」はズバリ「お金を増やす」こと。投資をする人はみんなこれを目的にしています。ただその使い途は個人個人で違うはず。
例えば「3年後のヨーロッパ周遊旅行に備える」「10年後の起業のために資金を増やす」「公的年金だけでは老後生活が不安なので、資産を増やしたい」というようなことです。もちろん、漠然と「○○万円を貯める」という人もいるでしょう。これを旅に置き換えれば「目的地」になります。
投資を検討したり、興味・関心を持ったきっかけは?
上記のランキングは、投資を検討、興味・関心を持ったきっかけがなんだったのか、個人投資家にアンケートした結果のランキングです。
単純に「今の収入を増やしたい」がトップになった一方で、第3位は「将来の生活が不安で必要性を感じた」と、約4分の1の人が老後生活を含めた将来のために、投資を手段として検討していることが明らかになりました。
老後資金を作ることが目的なら、公的年金が支給される65歳までが一つの投資期限の目安になります。現在、30歳の人なら、35年間の長い投資の旅になるので、しっかりした計画が必要です。
マイホームを買う時期はまだ決まっていないけれど、「住宅ローンを組むときの頭金をつくる」ことが目的地なら、毎月できる範囲の金額で、投資をすればいいでしょう。投資がうまくいけば、購入時期を早めたり、より多くの頭金をつくったりすることができるかもしれません。このケースでは、マイホームを購入するおおまかな時期と、頭金の目標額を決めておくだけで、投資という旅が楽しめそうです。
ただし、5年後に必ず300万円ないと困るといった場合は、毎月5万円ずつ預貯金で積み立てて、確実に300万円貯めることを目指すことがおすすめです。必要な金額が確実に決まっている場合、投資は向きません。「リスク」があるためです。
投資のリスクとは、「結果が不確実である」ことです。
投資のリスクって?
この投資のリスクについて、もう少し詳しく説明するために、毎月5万円ずつ投資して、5年間運用をした場合で考えます。
運用がうまくいけば、5年後に投資の運用益が加わり、投資額300万円を上回っているかもしれません。逆にうまくいかなければ、5年後に投資額300万円を下回ることになっているかもしれません。わかりやすく言えば、「うまくいく」とは投資した金融商品の値が上がること、「うまくいかない」ことは値が下がることです。
投資を始めた時点では、未来の結果を予想できないことが「リスク」であり、銀行などの預貯金はこのリスクがありません。大きな違いです。
「預貯金の一部を運用したい」…これは投資の目的と言うより手段です。ただ、「[投資入門]気づいた人だけが始めるマネー術って?投資の旅のしおり(1)」で紹介したように、預貯金のままでは、お金はほとんど増えません。金利が低いからです。
そこで、万が一の備えの分や、将来必ず必要になるお金を除いた当面使わないお金(これを余裕資金と言います)を投資に回して、お金を増やすことを楽しみましょう。
投資の目的地は人によってさまざまですが、旅のように「行き先」をはっきりさせることで、目標額、投資期間、投資商品を決める手がかりがつかめます。
ところで、旅行に一度も行ったことがないのに、いきなりヨーロッパをはじめての目的地にする人はあまりいないと思います。まずは近場を目的地に、日帰り旅行に行くような気軽さの少額投資で、投資の感覚をつかんでみませんか。
それでは「投資の旅のしおり」を使って、投資スタートの準備に進みましょう。
本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。