ドラッグストア、食品スーパー、ECなどの銘柄が買われる展開
東京市場では緊急事態宣言下、同じような銘柄が買われる展開が続いています。年初来高値を更新する銘柄も同じ銘柄が連日のように顔を出しています。
サブセクターは「ドラッグストア」「食品スーパー」「EC(通販)」「ゲーム」「テレワーク」「日用品メーカー」などが主要なものです。多くは私たちの消費行動などを反映したものです。前回記事(2020年4月13日更新)「食品スーパー10万円株。緊急事態宣言が逆風にならない銘柄を大胆に選別」からも多くの急伸銘柄が出ました。
現在、飲食店やアミューズメントパークなど多くの店舗・施設に休業要請が出されています。食料品販売などその枠から外れるもの、外出自粛によって逆に恩恵を受けるもの、コロナウイルス感染拡大を防ぐ日用品などには「特需」が生じており、株価に如実に映し出されています。
象徴的な銘柄の動きは「急伸」と表現すべき動きです。
・コスモス薬品(3349)の日足チャート
大型食品スーパーに近い業態
・SGホールディングス(9143)の日足チャート
宅配便2位の「佐川急便」が中核
・任天堂(7974)の日足チャート
主力ゲーム機『ニンテンドースイッチ』増産へ
緊急事態宣言は延長される可能性が高い?
この状況が続くのであれば、まだ「似たような銘柄への物色」が継続し、2番手や3番手の銘柄、類似する業態へと広がりが出てくるかもしれません。
「5月6日までとしている緊急事態宣言の期間を延長するか否か、政府は今月末から始まる大型連休期間中に判断する」と報道されていますが、欧米主要国都市のロックダウン(都市封鎖)はすべて延長・継続されていることを勘案すると、日本でも延長される可能性が高いでしょう。
欧米のロックダウンと日本の緊急事態宣言は外出制限や強制力に違いがありますが、期間が延長されなかった主要国がないことには注目しておく必要があると思います。日本だけが特別ではないことは、言うまでもありません。
画期的な治療薬が開発され、普通に処方されるケースを除き、「長い戦い」になることを多くの国民は認識しています。制限された生活の中で活路を見出していくことがさらに必要とされていきます。
また、節約志向の高まりは必至と考えられることから、「リユース(中古)品」への関心が高まってくるものと想定されます。株式市場の中では比較的地味な存在ですが、急浮上する可能性を含むサブセクターとしてウォッチしていきたいと思います。
ここでは「リユース(中古品)株」の中から10万円で投資可能な銘柄を参考として示しておきます。
中古品関連10万円株
株価データは2020年4月22日終値ベース。
トレジャー・ファクトリー(3093・東証1部)
家電・家具・雑貨など総合リユース小売大手企業です。関東・関西でドミナント展開(域内シェア向上を目指す戦略)を進めています。
・トレジャー・ファクトリーの日足チャート
リネットジャパングループ(3556・マザーズ)
中古本などの買い取り・販売サイト「ネットオフ」やパソコンなど小型家電の回収、カンボジアでの中古車販売などを展開しています。
・リネットジャパングループの日足チャート
シュッピン(3179・東証1部)
カメラ・時計など専門性の高い商品のインターネット販売と店舗販売を展開しています。中古品と新品の比率はほぼ1対1です。
・シュッピンの日足チャート
買取王国(3181・JASDAQ)
東海3県を中心にロードサイド型の「買取王国」を展開しています。衣料・服飾雑貨・ホビー・高級ブランド品などの中古品買い取りと販売を行います。
・買取王国の日足チャート
ネクステージ(3186・東証1部)
中古車販売の準大手企業です。東海地区をスタートに全国に店舗網を拡大中です。SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)やミニバンなどタイプ別の専門店も展開しています。
・ネクステージの日足チャート
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