前回のコラムでは、水道代の節約のために家電などを買い替えた結果、水道代が半額以下に節約できた話をしました。

 その節約の成功に対して、新たに「好循環」が生まれ始めたというところまでお話しましたが、今回はその続きとなります。

節約成功の恩恵は家族の覚醒につながる!

 節約が成功したことにより、なぜ【新たな好循環】が起こり始めたのか?

 その「好循環」とはどんなものなのか?

 それは家族が今回の節約成功の結果を知った時から始まりました。

 前回コラムでもお話したように、一度にたくさんの家電等を買い替えた理由を家族には伝えないでいました。

 下手に家族に節水を意識されてしまうと、節約実験として検証できません。

 家族には節水する意識を持たせずに今まで通りの水の使い方をしてもらわなければ意味がないからです。

 結果、水の節約は成功したわけですが、この結果を家族に詳しく知らせました。

 そしたら、その時の家族の反応は「うそ~!全然節水を意識してなかったのにぃ~。じゃあ節水をもう少し意識してみたらどうなるかやってみようよ!」というノリになったのです。

 つまり、家族全員が何のストレスも感じないで節約できることに気付いたということです。

 さらにもっと節約できるかもしれないと好奇心を抱いて家族全員が自ら節水してみようという流れができたわけです。

 まあなんともノリの良い家族で非常に助かりましたが…(^_^;)

 ここには水を節約しなくてはいけないという辛いこと・面倒くさい・貧乏くさいといったようなマイナスの感情はありません。

 このように、ストレスフリーで家族全員が節約に取り組める環境になる方が、健康的で一番効果があるんです。

 とは言っても、「うちの家族はそういうノリになってくれない。そう上手くいかない。」という方もいらっしゃるでしょう。

 たしかに私の家族のように、こうも簡単に家族がノッてくれるとも限りませんからね。

 そこはあなたの話の持って行き方次第、腕次第になりますが、家族の協力を得られなかったとしても、節約ができたこと自体は成功と言えるでしょう。

節約生活をするならストレスになるような節約方法は絶対にやらないこと

 主婦の方で節電のために毎晩コンセントを抜いて待機電力の節電に取り組んでいた人にお話を伺ったことがあります。

 その方は一人でその節約に取り組まれ、しばらく続いてはいましたが、結局挫折してしまったそうです。

 なぜなら毎日、翌朝には電化製品の時刻を毎回合わせ直さなければならないという面倒くさい作業が待っているからです。

 ある時、ビデオの時刻が合っていなかったことで、家族から予約していたのに録画されていないと文句を言われる始末だったそうです。

 その主婦の方は、家族のために自分では一生懸命やっているにもかかわらず、家族の協力がないどころか文句を言われる始末でストレスになるだけだったとおっしゃっていました。

 とてもできない、続けられないことをして、結果的に続けられなかったことに対して自分を責め、ストレスを溜めるような節約方法にチャレンジするよりも、今は機械が勝手に節電などをしてくれるのですから、機械にお任せする方がよほど生産的で効率的でしょう。

 モノを長く大切に使うのも大事なことですが、こと節約を成功させたいのであれば、古い家電よりも今はエアコンや冷蔵庫など電化製品のほとんどは節電タイプのものが揃っていますので、思い切って買い直した方が早いです。

 今の家電は一定の節電基準を超えていないと製造販売できないようになっていますし、LED電球はたしかに値段は高いですが、値段が高いからという理由だけで買わないより、費用対効果を考えてみてはどうでしょう。

【価格】にばかりフォーカスせずに【価値】にフォーカスすると、結果として出ていくお金は少なくなります。

 労力を使うよりも、そのような賢い投資にお金を回した方がどれだけ楽なことかと思いますし、そういうお金の使い方が【生き金を使う】ということだと思います。

節約生活の第一歩目は【節約の自動化ができるものを探す】

 節約の基本原則は【節約の自動化ができるものを探す!】

 これに尽きます!

 毎日、節約のために辛い努力をする前に「節約を自動化できるものはないか?」ちょっと考えてみてください。

 それにはどういったものがあるかというと、家賃・ローン・水道光熱費・通信費など基本料金が毎月決まった額あるものや、その使用量によって支払金額が変わるものを見直すことが【節約の基本】になります。それらを見直すことである一定の【節約を自動化する】ということです。これをやるのとやらないとでは、節約効果が全然違います。

 その項目はどういったものがあるかと言いますと、

★先ほどご紹介した電化製品などの節電・節水タイプへの買い替え

★スマホの契約プランの見直し

★インタネットプロバイダーの見直し

★さほど観ていない可能性があるケーブルTVなどの見直し

★電気のアンペア契約の見直し

★固定電話のムダなオプション

☆保険関係の見直し

☆安い家賃の部屋への引っ越し

☆ローン返済方法の見直し

など

 上記の★を3つくらい見直すと、月々1~2万円の節約はスグに可能でしょう。

 ☆の場合は1つでも見直すだけで、総額で数十万~数百万円という大きな金額の節約効果が期待できるでしょう。

 これらのいくつかを実行するだけで「節約を自動化」できるのですから、これほど楽な節約はありません。

 まずはセコセコと毎日細かな節電・節水などをし始めるよりも、節約の基本である【節約の自動化】の実行から節約生活を始めた方が取り組みやすいと思います。

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(末永健)

※この記事は2019年11月23日にマネラボサイトで公開されたものです。

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