プロフィール/2019年末時点のポートフォリオ

プロフィール

 家族4人で暮らす、サラリーマン兼個人投資家。子供の頃、1日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年だったことがペンネームの由来。2005年に投資を始め、主にインデックスファンドの積み立てで国際分散投資を続けている。
 投資にかける時間は年間たったの1~2時間程度なのに、累計の確定利益と含み益の合計は、会社勤めの年収の数倍という、兼業投資家の鑑。
​ 管理するブログ「いつか子供に伝えたいお金の話」にはインデックス投資による資産運用のほか、個人向け国債などの金融商品や各種保険・クレジットカード・節約法など、学校では教えてくれない「お金」に関する記事が豊富。

2019年末時点のポートフォリオ

 保有する投資信託はたったの3つ。シンプル・イズ・ベストなポートフォリオが私のスタイルです。

 保有比率80%を占めるのは、三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)というiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)などでも定番のインデックスファンド。日本を含む世界各国の株式、公社債および不動産投資信託証券市場の値動きに連動する投資成果を目指すバランス型ファンドです。

 国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リート、先進国リートという8資産の対象インデックスに12.5%ずつ、均等に投資するのが運用方針。

 この1つのファンドを買うだけで幅広い投資ジャンルに分散投資している効果があるので、一点集中投資でも商品設計の段階でリスク分散が図られていることになります。日々の運用コストである信託報酬は0.140%(税別)と、バランス型ファンドの中でも屈指の低コストです。

 それ以外に、株式の運用比率を高めて投資成績を向上させる目的もあり、同じeMAXIS Slimシリーズの先進国株式インデックスファンド、新興国株式インデックスファンドを各10%ずつ保有しています。

2019年はどんな年だった? 

トータルリターン

投資信託の成績で+16%程度(※2019年12月上旬時点における年初来パフォーマンス)

2019年の戦績雑感

 リターン計算の起点となる年初が低いスタートでした。また、世界全体のマーケット環境が比較的温かったという印象です。

 そして今年も、投資のことを考えるのは年間1~2時間程度、特に戦略などはなく、ほったらかしの自動積み立てを続けました。

 特に9月はラグビーワールドカップが始まり、それが楽しみで投資のことをまったく考えられなくなりました(笑)。10月はラグビーワールドカップが盛り上がって、日本代表の活躍や世界屈指のチーム同士の対戦に興奮して、またしても投資のことをまったく考えられず、11月にラグビーワールドカップが終わってしまったときは寂しくて、これまた投資のことをまったく考えられなくなりました(笑)。

2019年、利益を上げた銘柄ベスト3

保有銘柄

虫とり小僧さんの分析と買い増し理由​

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) 

保有額が大きいので当然、利益も大きくなりました。ここ1年間のトータルリターンは10.01%(※)でした。月々の積み立て金のうち、8割を振り向けているため、買い増し金額も一番大きかったです。※楽天証券・投資信託を探す検索結果より。

eMAXIS Slim先進国株式インデックス

米国株式がけん引してくれたおかげで成績好調の1年でした。1年間のトータルリターンは15.96%で利益率ならこれが1番です。通常通り、積み立てに回す資金の10%で買い増しを続けました。

eMAXIS Slim新興国株式インデックス

先進国とは対照的に新興国株式はイマイチ振るわない1年になりました。最新の保有銘柄を見ると、アリババ、台湾積体電路製造、テンセント、サムスン電子が上位4位を占め、米中貿易戦争で揺れる中国株のパフォーマンスが悪かったようです。とはいえ、これまでも、おそらくこれからもこのまま投資を続けます。先進国よりもへこんでいたので、リバランスのとき、少し多めに買い増しました。

 単純に、アンケート回答時点までの1年間の利益額が大きかったもの順に並べました。(By 虫とり小僧さん)

2019年、損益が大きかった銘柄

 保有する3つのインデックスファンドはすべて長期間にわたって積み立て投資しており、すでに年収の数倍に達する資産総額&含み益になっています。ということで、2019年も損失を抱えた銘柄はなし! これから先も長期保有、買い増しを続けるだけです。

予測!2020年はこんな年になる!

 2020年がどんな年になるかは「わかりません」の一言です。そもそも、予測は一切しないというのが私のスタンスです。仮に予想してみても、それが当たるとは思っていません。ただ、まあ、そろそろ下げ相場に入ってもおかしくはないと思いますけどね。

 とにかく、どんな環境になろうとも淡々と積み立てを続けるだけです。

 投資には時間をかけないことで、コスパを上げ、投資以外のことを楽しみたいと思っています。

 ただし、暴騰や暴落などによって、事前に決めている自分のリスク資産と無リスク資産の比率が崩れたら、上がったものを売るか、下がったものを買うか、もしくはその両方を使って、資産のリバランスはするつもりです。

投資ヒストリー&投資哲学を教えて!

過去最大の失敗談は?

初心者特有の浮気癖、無駄な時間をかけてしまった…

 初心者時代から国際分散インデックス投資を軸にしようと思って投資を始めたのですが、「資産を増やすために、もっと効率のいい方法があるのではないか」と思ったのが失敗といえば失敗でした。初心者時代には、インデックスファンドだけでなく、アクティブファンドを買ってみたり、資産配分をちょこちょこ変えてみたり、投資のタイミングを計ったりすることにけっこう時間を費やしていました。

「投資について無駄な時間をかけてしまったこと」、これこそが私の失敗体験です。

 というのも、時間をかけても投資はうまくいかなかったからです。むしろ、風見鶏的な投資判断が成績を悪化させました。投資のパフォーマンスを、自分が投資に費やした時間で割り算してみると、なるべく時間をかけないほうが効率がよかった、という衝撃の事実は今でも身に染みています。私にとって投資なんざ、時間をかけてまでするものではなかったのです。

 だから、バランスファンドをコアにすることで配分をいじくる余地を極力減らし、なるべく手間をかけずにシンプルに管理することを優先しました。初心者時代の失敗から、「投資には時間をかけないほうが自分的にはいい!」ということに気付けたことが、その後の成功につながったと思ってます。

過去最大の成功談は?

リーマン・ショックを逆手に取って買い増した株式ファンドが数倍に!

 2008年のリーマン・ショックの余波で株式市場が暴落に見舞われたとき、リバランスと称して株式ファンドを数百万円レベルで買い増しました。その時につぎ込んだ資金は現在、数倍になっており、全体の運用パフォーマンス向上に大きく寄与しています。

 つまり、株式相場の循環を前提とすれば、暴落は大チャンスだということ。世界レベルの株式インデックスで見れば、大きく下がったものはいずれまた上がるものです。

 多くの人は暴落が怖くて、パニックになって逃げていきますが、「暴落=大チャンス」ということを頭に焼き付けて、果敢に行動できたこと。それが私の成功体験だと思います。

これまでの投資で買ったお宝を教えてください!

 お金に色づけはしていないので、特に投資の利益で買ったと認識しているものはありません。

失敗や成功を通じて学んだこと・投資哲学は?

 とにかく、投資を続けることが大切だと思うようになりました。そのためには怖がりすぎず、欲張りすぎず、ほどほどで満足することです。なるべくシンプルに、時間をかけず、淡々と快適に続けることにこだわるのが、私の投資哲学といえるかもしれません。

初心者へアドバイス!

必要以上に投資に時間を費やさないこと

 投資以外に趣味がある場合は、なるべく投資に時間をかけないことで幸福度が増すような気がしています。

 投資の利益は、目先のもうかった・損した、勝った・負けたではなく、将来の人生の選択肢を増やすためのものだと思っています。

 

個人投資家の投資戦略をチェック!初心者向けアドバイスも!

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