プロフィール/2019年末時点のポートフォリオ

プロフィール

 妻、息子2人(高1、中1)と暮らす、サラリーマン兼個人投資家。投資信託にコツコツ投資を始めて16年。インデックスファンド派が多い投信ブロガーの中で、アクティブファンドをメインに運用している投資家として有名。
 これまでに投資で出した利益(ただし評価益です!実現益ではありません)はベンツ数台分!「ゆっくり、のんびり、じっくり投資信託をコツコツinvest」をポリシーに掲げたブログ「rennyの備忘録」を運営。自ら毎月コツコツ(「#k2k2」と表現)買いつける投資信託の運用成績や月次レポートを題材に詳細な情報や分析を日々、配信。

2019年末時点のポートフォリオ

 2019年はどんな年だった? 

トータルリターン

投資信託の成績で+20%程度(2019年11月末時点)

2019年の戦績雑感

 私も保有しているアクティブファンド、結い2101を運用する鎌倉投信は「いい会社に投資しましょう」というスローガンのもと、本業の事業活動を通じて社会の課題解決を行っているさまざまな企業を紹介しています。

 その結い2101の投資先で、長らく気になっていたIKEUCHI ORGANICの東京ストアに2019年3月にお邪魔しました。「投資先との関係、つながりっていいものだなあ~」と感じました。今年一番印象深い、出会いでした。

 5月には「厳選長期投資」を運用方針に掲げている農林中金バリューインベストメンツ(NVIC)の奥野一成さんが運用する農林中金<パートナーズ>長期厳選投資・おおぶねへの投資を開始しました。世界的に見てもパフォーマンスの高い米国株の中から、さらに持続的に利益を生み出す能力が高い「構造的に強靭な企業®」を厳選して長期投資するファンドです。

 楽天証券でも取り扱いが開始されたことで、奥野さんをはじめとするNVICの皆さんにお金を託せるようになったのは、とてもうれしかったです。楽天証券さん、ありがとう! 2020年はぜひ年次総会などでもっと盛り立ててください。

 2月のJリーグ開幕からは、愛するFC東京の試合結果に応じて、SBIアセットマネジメントのジェイリバイブ2を買い増していきました。ちょうど、このファンドが週次でレポートを発信してくれているので相性がよかったんです。来季はJ1優勝して、もっとたくさん買い付けたいですね!

 ここまで利益を出せたのは、私のポリシーである「コツコツ(#k2k2)」を忠実に実践して、お気に入りのファンドに投資し続けたからだと思います。

 ただし、私の運用スタイルはお気に入りのファンドの長期保有が大前提。1年間の投資成績で「勝つ」「負ける」ということはあまり意識していません。

2019年、利益を上げた銘柄ベスト5

保有銘柄

どんなファンド?

LM・グローバル・プレミア小型株

米国の投資顧問会社で小型株運用に強いレッグ・メイソン・インク(LM)傘下のロイス・アンド・アソシエイツが運用。個別企業のファンダメンタルズを独自に分析し、日本を含む先進国および新興国の小型株式に投資するファンドです。

ジェイリバイブ2

SBIアセットマネジメントが運用する中小型割安成長株ファンド。株価が下落した銘柄から財務安定性に優れ、業績も安定しており、日本の経済社会に貢献すると考えられる企業に厳選投資するのが投資方針。

農林中金パートナーズ「おおぶね」

米国に上場している企業に長期厳選投資。2019年11月時点の組み入れ銘柄上位はウォルト・ディズニー、コルゲート、VISA、テキサス・インスツルメンツなど。

ひふみ投信

有名ファンドマネジャー・藤野英人氏率いるレオス・キャピタルワークスが運用する独立系アクティブファンド。日経平均株価などの株価指数をはるかに上回る高い運用パフォーマンスで人気。

セゾン資産形成の達人ファンド

長期的な視点で個別銘柄の調査を行う世界各国のアクティブファンドへの投資を通じて世界の株式に分散投資するファンド・オブ・ファンズ。

※単純に年初来の騰落率がよかったもの順に並べています。各ファンドでいくらもうかったかは計算していません(By rennyさん)。

2019年、新たに買い増したファンドベスト4

銘柄

rennyさんが買い増しした理由

セゾン資産形成の達人ファンド

年間120万円のNISA口座のロールオーバーで枠を埋めるために買い増しました。

農林中金パートナーズ「おおぶね」

楽天証券での取り扱いを待望していたので、取り扱い開始を知ったその日につみたて設定しました! ありがとう、楽天証券さん!

スパークス「華咲く中小型」

月次レポートの内容が劇的に生まれ変わったので、毎月つみたてを始めました。

LM・グローバル・プレミア小型株

世界各国の小型株を投資対象にしたアクティブファンドで興味をそそられました。投資助言のロイス・アンド・アソシエイツさんのWebサイトが良い!

2019年、損益が大きかった銘柄

 2019年は株価の乱高下はありましたが、3大指標が史上最高値を更新した米国株をはじめ、おおむね株価上昇が続きました。おかげさまで、年初来で見ると、保有している投資信託すべての基準価額が上昇しているので、おそらく損しているファンドは1つもないのでは、と思います。

予測!2020年はこんな年になる!

 米国株はやや過熱感があるような気もしますが、2020年がどんな年になるのか、わかりません。どうなるんでしょうね? 私は、地道にこれまで通り、自分の好きなファンドをコツコツ買っていきます。

 NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)のロールオーバーの際には、これまで保有していたインデックスファンドの一部を解約して、代わりにアクティブファンドを買い増しするつもりです。

 2020年も、志の高い投資を行う独立系ファンドや私自身、共感できるアクティブファンドを買い増したり、新規発掘して新たに買うつもりです。日本でも単なる金融商品ではなく、よりよい社会の実現にも貢献できるような、個性あるアクティブファンドがたくさん生まれて、多くの投資家に支持されるような投資信託文化が根付くといいですね。

投資ヒストリー&投資哲学を教えて!

過去最大の失敗談は?

お金を増やすことに集中するあまり、「コスト」への意識が過剰に…

 投資初心者時代は「価格」、つまり株価しか見ていなかったようで、お金が増えれば、それでいいじゃないか、という感じでした。そのため、投資信託を買うときも、販売手数料や信託報酬など「コスト」への意識が過剰すぎました。

 投資の果実、リターンの源泉は、「コスト」ではなく、投資先の会社が創り出す「価値」だということを腹の底から理解できていませんでした。

 投資する会社が生み出す「価値」が本当に社会に必要なものであれば、「価格」もあとからついてくるし、「コスト」をかけてでも投資したほうがいい、という信念にようやくたどりつくことができました。

 ただ、こんなふうに振り返ることができるのも、ぼちぼち順調に資産形成ができた、つまり、投資してお金がもうかったから。投資に成功した結果として、考え方にも余裕が持てるようになったことが大きいと思います。その意味では、私と同様、初心者の方がこだわりがちな「コスト」を意識した投資にも感謝しています。

過去最大の成功談は?

退場せず、コツコツ長く続けられたこと!

 投資を始めて16年、ここまで「コツコツと長く続けられたこと」が一番の成功体験だと私は思っています。大損して泣く泣く撤退ということもなく、また、これまでの人生の中で、大きな資金需要が発生しなかったのは幸運でした。

 信頼できるファンドマネジャーさんや運用会社の皆さんと、投資信託の購入を通じて出会えたことも本当に良かったと思います。結局、投資とは、自分のお金の「その先」をしっかりと自分の目で確かめることだと思います。

 投資の果実やリターンは、目先の価格変動から生まれるものではないこと。投資先が創り出している「価値」からもたらされるものだ、ということを腹の底から理解すると、基準価額の日々の上下動はまったく気にならなくなります。

 さらに、投資信託を通じて、自分の大切なお金を託そうとしている人たちの話をナマで聴いてみること。また、どんな投資家たちが自分と同じファンドに集っているのか、同じ船に乗っている(運用会社、投資家、投資先)のは誰か、ということに気を配るのも大切だと思います。

これまでの投資で買ったお宝を教えてください!

 今の時点では投資を通じた実現益はなくて、ほぼ全てが評価益です。「違うな」と感じるファンドを解約して実現益が発生しても別の「これだ!」というファンドに再投資しています。というわけで、高価な買い物のために現金化したことがありません。なので、今年出会えたIKEUCHI ORGANICのタオルを。

失敗や成功を通じて学んだこと・投資哲学は?

 価値を持続的に創りだす会社を日々、発掘しているファンドマネジャーや投信会社を見つけ出して、月次レポートやイベント参加などでその運用方針を徹底的に確認。納得したら少しずつお金を投資して関係を作っていく。このスタイルをこれからもずっと続けていきたいですし、磨いていきたいです。

初心者へアドバイス!

投資商品は恋人と同じ。付き合い始めて「?」と思ったときが切り時

 私のようにアクティブファンドに投資する必要は全然ありません。「この人たちに託してみたいな」と感じるファンドマネジャーや投信会社と出会ったら、そこで初めて投資を考えてみればいいと思います。

 恋人・結婚相手といったパートナーや友達と出会うのといっしょで、「長くお付き合いできるかな」っていう感覚が大切です。付き合い始めて「?」って感じたら、その投資信託はさっさと解約したほうがいいと思います。

 最悪なのは、パフォーマンスを求めてアクティブファンドを選ぶこと。それだけはやめといたほうがいいです。ロクなことになりません。

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