本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは110.77円
↓下値メドは104.59円
今朝の天気マークは「雨」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
あれ、110円に向かっていたはずだったのに?
FOMC(米連邦公開市場委員会)は31日、利下げを決定しました。しかし「利下げはこれ限り」と安心したマーケットはドルの買い戻しに動き、ドル/円は東京市場で109円台にのせると109.31円まで上昇。ここで足固めして次は5月以来の110円トライと思いきや、海外市場では一転円高へ。107円前半へと大きく値を下げています。「今日の注目通貨」をご覧ください
今夜、米国の7月雇用統計が発表されます。前回6月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が、市場予想大きく上回る+22.4万人の増加となりました。失業率は3.7%で半世紀ぶりの低水準を維持。平均時給も緩やかながら上昇。米雇用市場は文句がつけようがないほど健全です。
米国のGDP(国内総生産)も4-6月期は予想より拡大するなど、FRB(米連邦準備制度理事会)が動く必要は見当たらなかったのですが、それでもFOMC(米連邦公開市場委員会)は 利下げを決定しました。
パウエル議長は、労働市場が弱いと考えているわけではありません。FOMC声明でも「労働市場は依然堅調」と、強いことを認めています。だからこそ問題なのです。失業率が半世紀ぶりの水準まで下がっているのに、インフレ期待が改善していないからです。セオリーからすると消費が伸びてもっとインフレ率が上昇していいはず。しかし現実はそうではない。だから利下げしたのです。
今夜の雇用統計については、詳細レポート「米雇用市場は拡大続くか、それとも終わりの始まりか?」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース(8月1日)
1日ドル/円のNY市場の終値は107.38円
31日の終値に比べ1.39円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「雨」です。
今日の格言:
弱気な男が美人を得たためしはない
= Faint heart never won fair lady.
各国・各通貨トピックス
ドル:
FRBの利下げは政治圧力に屈したから。利下げ急ぐ必要ない。- 米大学教授
トランプ米大統領「中国は米農産物を購入するという約束を果たしていない」、「私が選挙に勝てば、交渉はより厳しいものになるだろう」
米政府、台湾に戦車などの武器売却。 中国が警戒
円:
TOEIC、大学入学共通テストの参加見合わせ
7pay(セブンペイ)、9月末で終了
ポンド:
BOE(イングランド銀行)「0.75%の政策金利の据え置きを9対0で決定」
BOE「2019年のGDP見通しを+1.5%から+1.3%に下方修正」
カーニーBOE総裁「合意なき離脱になればポンドは下落する」
南アランド:
南アフリカ 格下げ懸念再燃
南ア財務相「国営電力会社エスコムは、財政的に維持不能」
その他:
ビンラディンの息子死亡か-米報道
小惑星「プシケ」に全人類に10兆円配れるほどの貴金属、NASAが探索
ブラジル大統領、フランス外相との会談をドタキャンして床屋へ
コンゴのエボラ出血熱、感染地域が急拡大 死者数1,803人に
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:106円台に接近
108円台後半でスタートした8月1日のドル/円は、東京時間午前に109.31円まで上昇。しかし、海外市場では逆にドル売りが強まり、108円を完全に下抜けると107.25円まで下落。
トランプ大統領は1日(木曜)、中国製品3,000億ドル(約32兆円)を対象に、第4弾目となる制裁関税を9月1日に発動するとツイッターで発表しました。実施された場合には、中国からの輸入品ほぼ全てに関税が追加されることになります。一方、中国政府は追加関税の全撤廃を主張して譲らないと伝えられています。米中貿易協議が今週ようやく再開されましたが、両国の溝は前より深くなっている状況です。
FRBが、「利上げ」政策から「利下げ」に180度の方針転換を迫られた大きな理由は貿易戦争が引き起こす米経済と世界経済の先行き不安です。利下げは今回でおしまいではなく、米中貿易戦争再燃で「再利下げの確率高まった」として、米長期金利は一時2016年11月上旬以来の低水準まで急低下。米7月製造業ISMが悪かったこともドル売りの材料になりました。
ドル/円のサポートは109.78円、その下は105円、104.60円。上は108.20円、そして1日高値109.31円となります
ユーロ/円:実質、2017年以来の安値圏
クロス円も大きく下げました。ユーロ/円は120.71円を高値に118.91円まで大きく値下がり。
今年の安値は1月のフラッシュクラッシュの117.20円ですが、それを除くとユーロ/円は、フランス大統領選挙で欧州不安が高まっていた2017年以来の安値圏まで下がっていることになります。
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
2日:米7月雇用統計、米貿易収支、豪小売売上高など
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
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