英国のEU(欧州連合)離脱、平成の終わり、消費税が10%に。そろそろ下落……か、と雲行き怪しい声も聞こえる2019年。
そんな中、人気株ブロガーの「むらやん」さん、「すぽ」さんに2019年の予想を直撃!
マイナス1,000万以上、リーマンショックなど波乱万丈の平成マーケットを経験し自身の投資術を確立したお二人。投資の歴史と投資術を振り返りながら、勝つために2019年どうするのか。投資戦略と注目銘柄をお聞きしました。ぜひ2019年の投資の参考にしてください。
波乱相場を乗り越え、1億円、数千万以上も利益を出しているお二人に3つの共通点がありました。
1.戦術を見直して成功へ
むらやんさんはデイトレードを開始するも、資産は半分に減少。その後、3カ月間勉強し、新しいやり方に切り替えます。その後は月100万円から200万円コンスタントに勝てるような戦術を編み出しました。
すぽさんは、リーマンショック時に、大きな損失を被りました。ここから投資スタイルを変え銘柄選びから見直します。
損失時は、悲観ばかりでなく、戦術を見直しているお二人。その後、土俵際からの大逆転を果たしています。
2.自分なりのルールを決める
投資のルールを課して売買をしているお二人。むらやんさんは、自分が想定した値動きにならなかった場合、買った値段に戻ったときにいったん決済。それにより損切りが少なくなり、勝率が上がったそうです。
一方、中長期投資のすぽさんは「よっぽどのことがない限り2倍になるまで待ち、2倍になったら半分売る」というルールを定めています。
3.深追いはしない
「10万円から20万円」などと目標金額(利益)を設定して取引をするむらやんさん。そして、目標に達したら、潔く利益を確定させます。
すぽさんも前述したように2倍になったら半分売ると決めています。どちらの場合もさらに値が上がる可能性がありますが、同時に大きなマイナスを背負う可能性もあるため、深追いはせず、淡々と取引を行っています。
勢い・雰囲気大好き!飛びつき投資法
むらやん さん
2013年ごろ ラオックス(8202)
長い時間軸で保有していたのでラオックスで資産数倍!とはいきませんでしたが、2013年は1年を通して資産を2.5倍にすることができました。
ラオックスを大量に買って売り買いの売買を繰り返すトレードの予想が毎回当たり! 数カ月で+2,000万円ほど。
2015年ごろ 日経レバレッジETF(1570)
中国ショック時に、日経平均は大荒れ。日経平均株価に連動する日経平均レバレッジETFを1~2億のポジションで何度も取引しましたが、すべて思惑とは逆にゆき、全部損切りになり大敗に……。30分で▲1,200万円は過去最高の赤字です。
勝っても結局は負ける取引
アベノミクス相場の経験が痛手になりました。当時は、感覚で安い値段を待っていると株価は下がらず、希望の値段で買えない状況でした。「また株価は戻してゆくだろう。」と、余裕を噛まして楽観的に購入していたのです。
今年の2018年になって2013年以前のような、下げだしたら止まらない。と、いう環境に変わっていたのにもかかわらず、アベノミクス全盛期の感覚でずっと変化について行けず、いろいろな新興株で損を繰り返してしまいました。下げ相場になっている変化に対応できなかったのが今年の大反省点です。
テーマや業績をしっかり見極める!右往左往、一喜一憂しない取引
テーマ株 | 2019年は上下に荒れる相場だと予想するのでテーマ株に絞る |
空売り | 2019年は下落局面もたくさんありそうなので空売りも駆使する |
チャートをよく見る | 上昇トレンド、下降トレンドのチャートをきちんと確認し、逆張りは控えて順張りを心がける |
教えて!2019年注目銘柄
ゲーム株・IoT・5G・AI・バイオなど
ゲーム株は万年個人に人気があるので動く時は動くので要チェック。その他のIT系のベンチャー企業の株はテーマと業績が合致すると、とても魅力的な株に化けるので、いち早くその変化に気づけるように情報アンテナをはっていく
LINE(3938)、モルフォ(3653)、フィックスターズ(3687)、ミライトHD(1417)、アルテック(9972)、エイチーム(3662)、フィル・カンパニー(3267)、そーせい(4565)
教えて!注目イベント
QRコード決済元年・元号変更・不動産市況の変動チェック・消費税10%問題・新国立競技場の完成
2019年ラッキーアイテム
尊敬のトレーダーcisさんのSNS画像は「ふくろうのぬいぐるみ」! これを買ってゲン担ぎで買います!
最後に:2019年の投資メッセージ
相場の世界とマイペースでお付き合い
ーむらやんー
「成長、ビジネスモデル、割安」で個別株を見極めて勝つ!
すぽ さん
2013年 インフォマート(2492)アベノミクスの初動の波にも乗ってテンバガー!保有株は最終的に13倍に!
2017年 ウェッジHLDG(2388)
ビジネスモデルの良さに目をつけて購入したものの、架空取引の疑い、経営者への金融庁の課徴金命令など経営者リスクが顕在化し7割ぐらい毀損。経営者リスクを学んだ。
グロース株全般が大きく下落し苦戦。さらに主力のエムケイシステムがシステムライセンス料の未払いが発覚し大幅下方修正……。ダブルパンチに。
「成長、ビジネスモデル、割安」の中長期投資!
成長 | 5年で2倍以上(年率15%)の業績(売上・利益)の成長が見込める企業を選ぶ |
ビジネスモデル | 企業分析を行い、「安定的な利益が出る仕組み」があるかどうかを確認 |
割安 | 割安はPER20倍を軸に判断。成長が見込めるならPER20倍以上でも購入 |
教えて!2019年注目銘柄
手間いらず(2477) | ホテル・旅館向け宿泊予約サイトコントローラー「TEMAIRAZU」を主力とする企業。ストック型ビジネスデルで安定的に成長しており、株価もグロース株全般の下落の波を受けPER25倍程度で購入できる水準に |
じげん(3679) | 求人・旅行サイトなどを束ねて紹介するアグリケーションサイトなどを運営する企業。有名若手起業家平尾丈さんのもとで戦略的に安定成長を遂げる。設備投資などがほとんど必要としないため、キャッシュフローが豊富なのが特徴。PERも21倍で購入できる水準 |
Fringe81(6550) | Web広告の自動化(アドテク)を中心とする企業だが、別事業でUniposという「社内の感謝伝達ツール」ヒットの兆しでストック型の成長企業になる可能性がある。PERは29倍程度でやや高めだが面白い |
夢真HLDG(2362) | 建設業界の慢性的な人手不足を背景に、建設業界向け派遣業で急成長中。ニーズが大きく、しばらく成長が期待できる。中期計画も利益重視で配当性向・株主優待など、株主を意識した経営をしている。 |
パーク24(4666) | PER30倍程度とやや割高だが、日本での着実な成長に加えて、海外で買収した駐車場事業の立て直しによる利益貢献に期待。またカーシェアリングのタイムズプラスはシェア7割程度と他社が追いつけないレベルになっており、次の時代の覇者を狙えるポジションにいて面白い |
※PERは2018年12月20日時点
2019年ラッキーアイテム
昨年購入して愛用しているMacbook pro
最後に:2019年の投資メッセージ
株の儲けの9割は我慢料
ーすぽー
▼他のブロガーさんの2019年投資戦略を見る
本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。