本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは111.75

下値メドは110.03

今朝の天気マークは「晴れ」

天気の判定基準くわしくはコチラ

 

毎ヨミ!FXトップニュース(9月7日)

7日のドル/円の終値は110.04円

 前営業日に比べ0.32円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。

  • USD:トランプ大統領「中国に対してさらに2670億(約30兆円)の追加関税を用意」。8月雇用統計 失業率3.9%、雇用者数+20.1万人、平均賃金+0.4%。NYダウ株価3日ぶり反落、S&Pとナスダックは4日続落
  • CAD:トランプ大統領、カナダを脅す「貿易交渉合意しなければカナダ経済を破滅させる」。8月雇用統計悪い。失業率6.0%、雇用者▲5.16万人
  • EUR:EU(欧州連合)がアイルランド国境問題で譲歩の用意

主要指標終値

 

本日の注目通貨

ドル/円:雇用統計、本当はそれほど良くない?

 金曜日に発表された米国の8月雇用統計は、米雇用市場のトレンドの強さを示す内容でした。NFP(非農業部門雇用者数)は、先月の落ち込みから回復して予想を上回る前月比+20.1万人に増加。それ以上にマーケットが驚いたのは、平均労働賃金が前月比+2.9%と2011年以来の高い伸びを記録したこと。前年比でも+2.9%に上昇しています。

 米国が今年3回目の利上げを今月実施することはほぼ確定、ということで米国債が売られ(利回りは上昇)しました。東京時間に1ドル=110.38円まで下落したドル/円は、111.24円まで回復(チャート1)。

 

 この雇用統計後の楽観ムードを壊したのは、トランプ大統領でした。トランプ氏は「中国に対して新たに追加関税を発動する用意がある」と発言。貿易戦争を嫌気して、NYダウ株価は一時180ドル近く下落。ナスダックも4日続落となりました。日本も貿易戦争に巻き込まれる恐れが高まっているため、ドル/円の上昇も111円台前半から上に伸びきれずに終わりました。

 8月の雇用統計は、NFPも平均労働賃金も予想を上回りました。しかし、内容を見ると良いことばかりではありません。まず、先月のNFPは15.7万人から14.7万人に下方修正。問題なのは、これまで増え続けていた製造業の雇用が、▲0.3万人とマイナスに転じたこと。雇用統計詳細レポートで指摘したように、貿易戦争がいよいよ製造業の雇用に影を落とし始めたといえます。トランプ大統領は戦線をさらに拡大することに意欲満々ですから、製造業部門の雇用の先行きは暗さを増すことになるでしょう。

 労働賃金も、今回大きく伸びたのは一時的な要因にすぎないとの慎重な分析が出ていて、来月以降は0.2%前後に戻ることになりそうです。喜びすぎるのは禁物です。

 雇用統計は、これまでは、米経済の強さの確認と利上げを予想するためのものでしたが、これからは、米国経済が下り坂に入ったしるしを探すための指標になりそうです。

ユーロ:ユーロ/円:128円割れ寸前

 米雇用統計の結果を見て、FRB(米連邦準備制度理事会)の今月利上げを確信したマーケットはドル買いで反応。ユーロ/ドルは売られ1ユーロ=1.1551ドルまで下落。一方で日米開戦が近づくドル/円は上値が重く、この二つが合流してユーロ/円は8月23日以来の128.01円まで大きく値を下げました。ここはちょうど、8月の高値と安値の半値水準になります(チャート2)。

 

 

トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

10~14日:BOE政策金利、トルコ政策金利、ECB政策金利、米CPIなど

経済指標過去データはこちらをチェック!

 


天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。


※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。