前日(2月21日)の市場概況
ドル/円:FOMC議事録後もドル買い
ドル/円はこの日も堅調。107.26円をベースに東京時間午後には107.90円まで上昇しました。これが当日の高値と安値となって、その後は勢いが弱まりました。
今朝(22日)午前4時に公表されたFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録は、利上げ継続を支持。ドル/円はいったん107.28円まで下げたものの、直後に当日高値に並ぶ107.89円まで反発。ドル買い戻し意欲が強いことを示しました。ただ108円台トライはいったん見送り。終値は107.315円(前日比+0.726円)でした。
FOMC議事録からは、FOMCメンバーが米国の景気拡大に自信を深めていることが伝わり、マーケットは米利上げの継続を再確認しました。トランプ大統領の減税政策を理由に数名のメンバーが景気見通しを引き上げましたが、今後利上げペースを加速させるかどうかについての見解は示されませんでした。
ユーロ/ドル:4日続落。今夜のECB議事録に注目
ユーロ/ドルは勢いなく、FOMC議事録後に1.2300ドルを下抜け1.2281ドルまで下落。この日発表されたユーロ圏の2月PMI(製造業購買担当者景気指数)が予想より弱めだったことも上値を重くしました。(チャート2)
今夜の注目はECB(欧州中央銀行)議事録。前回1月のECB議事録では「2018年の上旬からフォワードガイダンス(金融政策方針)を変更すべき」との記述が大きな注目を集めました。ECBが利上げに向けて本格始動したとの解釈で、ユーロ躍進のきっかけとなりました。
マリオ・ドラギ総裁は「ガイダンス変更の討議はまだ始まっていない」と述べ、利上げについては否定的です。とはいえ、金融政策方針についての追加情報があるかもしれず、要注目です。
NZドル/ドル:ジリ安。0.73ドルに接近中
NZドル/ドルは、0.7384ドルまで跳ね上がった後、0.7314ドルへ下落して約1週間ぶりの安値をつけました。(チャート3)
NZドル/円:79.28円の高値から、売り強まる
FOMC議事録後に2週間ぶりの高値となる79.28円にワンタッチしたNZドル/円。しかし79.50円には戻せず、その後は逆に売りが強まり、先週からの支持ゾーンの78.50円を意識。(チャート4)
この指標を見逃すな!!2月22日の注目イベント
英GDP、ECB理事会議事要旨、カナダ小売売上高
経済指標についての解説は、2018年2月20日の「米利上げは年4回確定?物価上昇で日銀は出口戦略スタート?」をご覧ください。
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