風力発電の稼働時間数が9月に力強い伸び、10-12月期も好調持続へ
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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00916 | 龍源電力集団 (チャイナ・ロンユエン・パワー) |
6.30 HKD (10/11現在) |
株価 企業情報 チャート |
龍源電力集団の最新業務統計によると、9月の発電量は前年同期比19%増の2780GWh(ギガワット時)に達した。内訳は風力発電が同25%増、石炭火力発電が同5%増。また、風力発電の稼働時間数は9月に前年同月比10%増の120時間に回復し、これで1-9月の稼働時間数の減少率は前年同期比4%に縮小した(1-8月は同5%減)。9月の稼働時間の急回復は、前年同月実績の低さが一因。地域別では黒竜江省、江蘇省、甘粛省での稼働状況の回復が寄与した。また、7-9月期の稼働時間数は同7%増の343時間。UHV(超高電圧)ラインの整備を追い風に、ほぼBOCIの2016年下期予想(同8%増)に近い水準に達した。BOCIは同社株価の先行きに対して強気見通しを継続。16年下期の稼働時間数の力強い伸びを見込み、風力発電セクターのトップピック銘柄としている。
9月には同社が風力発電施設を置く25省(市・自治区)のうち、10省で稼働時間数が上向いた。主に南部や北部が好調で、中でも黒竜江省、江蘇省、甘粛省ではそれぞれ前年同月比65%、66%、19%の高い伸びを示した。
龍源電力集団の稼働時間数および前年比の伸びは、競合の華能新能源(00958)を上回る水準。うち稼働時間数では華能新能源を19%上回った。特に山東省と雲南省で両社の差が鮮明。逆に華能新能源が稼働時間数で上回ったのは内モンゴル自治区や吉林省、河北省、新疆ウイグル自治区など、比較的少数にとどまった。また、前年同期実績が相対的に高かったにもかかわらず、稼働時間数の増加率でも、龍源電力集団が華能新能源を上回った。
一方、BOCIはレーティング見直しにつながる可能性のある潜在リスクとして、稼働状況が予想を下回る可能性を挙げている。
BOCIは稼働時間数の回復が年内、同社株の支援材料になるとの見方。DCF方式に基づいて設定した目標株価(加重平均資本コスト=WACCは8.3%、残存価値増加率は0.5%を想定)を現行水準に維持した。この目標値は16年予想PER16.8倍、17年予想PER11.3倍に相当する。
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