ニューモデル投入効果で販売好調、1月に26%増

現地コード 銘柄名 株価 情報種類
02333 長城汽車(グレートウォール・モーター)  44.45 HKD
(02/06現在)
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長城汽車の2015年1月の自動車販売台数は前年同月比26.5%の伸びを記録した。ピックアップトラック、セダン車の販売台数はそれぞれ同8.7%、55.0%落ち込んだが、主力のSUVの販売台数が同69.2%増。うちH2、H6の販売台数がそれぞれ1万5,207台、3万6,117台を記録し、H9も予想通りの3,000台に達した。また、今のところ初期段階にあるH1の販売台数は7,542台だった。

2015年の旧正月は例年より遅い2月19日(元日)となるため、1月はフルに、国産ブランドをはじめとする新車消費のピークシーズンに当たった。今のところ、H6、H2といった同社SUVモデルの需要は旺盛。また、生産能力面の制約から、人気車種の在庫レベルは極めて低水準にあり、BOCIの推計ではH2の在庫は0.5カ月分以下、H6の在庫レベルは最大1カ月程度にとどまる。2月の売れ行きは1月比で後退する見通しだが、それでもニューモデルの好調や低在庫を背景に、SUVの売れ行きは季節要因のマイナス影響をさほど受けず、業界平均を上回る見通しという。

同社は2014年に苦戦を強いられたが、BOCIは15年以降、成長軌道を回復するとみて、同社業績に対する楽観見通しを据え置いている。14年下期以降に相次いで投入したニューモデル(H1、H2、H9)が成功した後、今後はクーペCやH8、H7といったニューモデルを発売する見込み。BOCIはこれが15年、16年のSUV販売を押し上げると予想。両年の予想EPSをそれぞれ3.83元、4.61元に設定した。また、同社株価が現在、15年予想PERで9.2倍、16年予想PERで7.6倍の水準にあるとし、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。