14年10-12月期の既存店売り上げが18%減、15年3月通期に2桁減収へ
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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01929 | 周大福珠宝集団有限公司(チョウ・タイクッフ・ジュエリー) |
11.00 HKD (01/09現在) |
株価 企業情報 チャート |
周大福珠宝の2015年度第3四半期(14年10-12月)の売上高は、主に香港・マカオにおけるハイエンドの宝石類の売れ行き悪化を受け、予想を下回る水準にとどまった。BOCIはぜいたく品需要がこの先一段と委縮する可能性を指摘。金製品の売上比率の上昇や販売低迷を受けたデレバレッジの動きなどを理由に、同社の利益率の悪化を見込み、15-17年度の利益見通しを7%減額修正した。同時に目標株価を引き下げ、株価の先行きに対する中立見通しを据え置いている。
同社の10-12月期の小売売上高は前年同期比で10%減少した。既存店売上高(SSS)が18%落ち込んだことが背景。SSSの内訳は中国本土で同15%減、香港・マカオで同21%減と、BOCIの予想(本土、香港・マカオで各10%減)を明らかに下振れた。経営陣によれば、中国経済の減速や現政権による反汚職キャンペーンが響き、主に香港・マカオでハイエンドの宝石需要が委縮したことが2桁減収の主因。また、15年の旧正月が例年より遅い時期となることも10-12月の売り上げにある程度影響したという。製品別に見ると、宝石類のSSSが前年同期比12%減と、15年度上期(14年4-9月期)の同1%増から大きく悪化。平均販売価格は本土で4-5%上昇する半面、香港・マカオで25%下落し、宝石類全体で10%の落ち込みとなった。また、金製品のSSSは21%減少した。
経営陣は年度第4四半期(15年1-3月期)にSSSの下げ幅が縮小すると予想しながらも、12月の予想以上の売れ行き悪化に言及。15年3月通期に2桁減収となる見通しを明らかにしている(11月時点での予想は1桁減収)。また、旧正月のある1-3月期には金製品の売れ行きが伸びることからから、15年3月通期には金製品の売上構成比が50%台前半から半ばに上向くとの予測を示した(年度上期時点では50%)。こうした金製品の比重の拡大は粗利益率の悪化につながる可能性が高い。 BOCIは香港・マカオの予想売上高を6%減額修正したのに伴い、15-17年度の売上見通しを3%下方修正。さらに製品構成比の変化を受けて予想純利益率を引き下げ、純利益見通しを7%下方修正した。15年度に関する新たな予想値は前年比17%減益。16年度、17年度に関してはそれぞれ同13%、15%の増益を見込んでいる。また、同社のレーティング見直しの理由となり得る潜在的なリスク要因としては、金相場の変動に加え、香港を訪れる旅行者数が予想を下回る可能性を挙げている。
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