本土不動産市況の回復が追い風、15年に成約額の2割増を予想
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
---|---|---|---|
02777 | 広州富力地産股フン有限公司(グアンジョウ・アール・アンド・エフ・プロパティーズ) |
10.28 HKD (01/05現在) |
株価 企業情報 チャート |
BOCIは中国不動産市況の回復に対して最も敏感度の高い銘柄の一つとして、広州富力地産を挙げている。◇大都市部の事業比率が高い、◇負債比率の高さから流動性緩和による恩恵が大きい――ことなどが理由。また、2014年の不動産成約額については前年比30%増の550億元を見込んでいる。同社は14年に、新規の用地取得に関して慎重スタンスを取ったが、BOCIはそれでも豊富な分譲資源を有するとみて、15年の成約額が前年比20%超の伸びを示すと予想。1株当たり予想NAV(純資産価値)に対して50%のディスカウント水準をあてはめた上で目標株価を設定し、株価の先行きに対して強気見通しを示している。
14年1-11月の成約額は500億元。BOCIは12月に50億元を上乗せし、通年で550億元に達するとみている。一方、14年には住宅市況の悪化を受けて用地取得を手控えたため、通年の取得額は13年の430億元を大きく下回る41億元にとどまったが、BOCIはこれで純負債比率が低下したと指摘。同比率が14年6月末の92%から、年末には70%に低下すると予想している。
また、14年に慎重姿勢を取ったとは言え、13年には積極的に新規用地を仕入れた経緯があり、BOCIは依然潤沢な資源を保有しているとの見方。15年向けの分譲可能資源が590億-600億元規模に上るとみて、通年の成約額に関しては前年比20%強の伸びを見込んでいる。
一方、大都市部や商用物件の比重の大きさが強みとなり、粗利益率は高水準を維持する見込み。向こう2年間にわたり、粗利益率は35%超の水準で推移する可能性が高い。 BOCIは15年も中国住宅市況の回復が続くとの見方。中小都市部以上に大都市部が力強い回復を示すと予測し、特に1級都市(主に北京、上海を含む4大都市)が回復トレンドを先導するとみている。この点で、大都市部の事業比率の高い同社は市況回復の恩恵を受けやすいという。同社の開発用地に占める1級都市、2級都市の割合はそれぞれ26%、51%に上る。 BOCIは物件販売の加速を反映させる形で、1株当たり予想NAVを25.02HKドルとし、目標株価を対NAVで50%のディスカウント水準に設定した(現在株価の同ディスカウント比率は59%)。純負債比率の低下や保有用地の質の高さなどに言及した上で、株価の先行きに対して強気見通しを示している。
本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。