14年上期に25%のコア増益、乗用車販売が好調
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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00489 | 東風汽車集団股フン有限公司(ドンフォン・モーター・グループ) |
14.36 HKD (09/01現在) |
株価 企業情報 チャート |
東風汽車集団(00489)の2014年6月中間期の純利益は前年同期比53.6%増の85億元に達した。プジョーSA(PSA)に対する持ち株14.1%に絡み、21億900万元の一回性暫定利益を計上したことが大幅増益に寄与したが、一回性損益を除いても同期純利益は25%増の69億元。予想以上の高利益率を確保したことで、BOCIの予想を6%上回った。BOCIは在庫増大や前年同期実績の高さを理由に、下期には2つの日系合弁ブランド(ホンダおよびニッサン)の販売伸び率が減速するとの見方。一方、東風PSAについては中外両社の提携強化を受け、成長の勢いを維持するとみている。また、東風汽車集団の現在株価の値ごろ感に言及。目標株価を15年予想PER8倍の水準に引き下げながらも、株価の先行きに対する強気見通しを継続した。
6月中間期の販売台数は前年同期比14.8%増の139万台。乗用車販売が同21.5%増加する半面、国内の排ガス基準「国4」への対応の遅れが響き、商用車販売は同12.5%落ち込んだ。乗用車部門では東風日産、東風PSA、東風ホンダ、東風柳州汽車の販売台数伸び率が順に20.6%、23.9%、23.3%、34.2%に達した。
比例連結方式に基づく上期の売上高は前年同期比30.3%増の932億元に上ったが、商用車および関連ビジネスの買収に伴う連結対象の変更要因を除外した場合は15.7%の増収。うち乗用車部門の売上高は20.1%増と、販売台数の伸びとほぼ一致したが、商用車部門は販売台数が2桁減少したにもかかわらず、0.7%の小幅増益を確保した。製品構成の最適化が寄与した。
上期の粗利益率は全体で21.3%と、前年同期の19.2%から改善した(比例連結換算)。乗用車、商用車両部門の製品構成の優良化が一因。利幅の高い新型モデル「新型ティアナ」「エクストレイル」や、商用車部門における「国4」対応の高付加価値モデルの投入が製品構成の改善を後押しした。また、バリューチェーン全般におけるコスト管理に成果を挙げたことや、対米ドル、対円での元高が粗利益率の改善に寄与したという。
BOCIは対PSA投資に起因する一回性利益の計上を反映させる形で、14年の予想純利益を20%上方修正。15年、16年の予想値に関しては4%、3%の微調整を実施した。同社の現在株価が15年予想PER7倍と、香港上場の自動車銘柄の中でも低水準にあることに言及し、強気見通しを据え置いている。
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