1963 日揮 東証1部

4月15日決算発表。2015年3月期の経常利益を640億→430億に32%下方修正。大型プラント工事の遅延に伴う売上減少や建設工事費の増加が響いた。配当も46.5円→21.0円に減額。2016年3月期は収益は急回復の予想だが、2014年3月期には及ばない。そのため現時点では上昇には限界も。

2014年1月17日の4,259円を高値に下降トレンド(A)を形成しました。この中で下値の下げ角度が(1)→(2)→(3)と緩やかになり、(3)の下降トレンドの中で、2015年1月13日の2,283円、4月15日の2,265円と2点底をつけて反発しました。チャートの形として、1月13日の2,283円を安値とし、2月23日の2,585円を高値とする下向きの先細三角形(B)を形成し、この中で4月15日の下方修正を受けて2,265円で底打ちとなって4月20日の2,419円で買転換となり、下向きの先細三角形(B)の上放れの形となっています。

日揮

 

6997 日本ケミコン 東証1部

15年3月期業績上方修正、来期業績見通しも増収・増益見通し。

2012年10月11日の100円を底値に11月15日の120円で買転換となり、アベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(A)を形成しました。この中で、10月2日の510円まで上昇し、ここをピークに下落となって下降トレンド(B)へ転換、2014年7月18日の264円で底打ちとなりました。ここで先細三角形(B)の上放れの形となり、9月25日の346円まで上昇後、10月16日の278円の押し目を入れて2番底となり、12月8日に405円まで上昇しました。ここを当面のピークにして2015年1月14日の319円まで押し目を入れ、三角保ち合い(C)となって、この中で4月1日の347円を安値にして上放れとなり、5月15日に412円まで上昇して押し目を入れているところです。

形としては、三角保ち合い(C)を上放れして、12月8日の405円の高値を更新していますので、もう一段上を目指す形と思われます。

日本ケミコン

 

6474 不二越 東証1部

4月2日決算発表。14年12月~15年2月期の営業利益は4%減の46.3億円も、子会社の決算期変更による影響を除いて実質は7%増と増益を確保。2015年11月決算予想は、増収増益。

2012年11月13日の232円を安値にアベノミクス相場にサポートされて、上昇トレンド(A)を形成しました。この中で、2013年5月15日の532円まで上昇後、6月7日の388円まで下落したあと三角保ち合い(B)となり、この中で8月8日の413円を安値に上放れとなって上昇トレンド(C)へ移行しました。この上昇トレンド(C)の中で、2014年9月29日に816円の高値をつけて10月17日の611円まで下落し、三角保ち合い(D)となって現在煮詰まりつつあります。業績は好調ながらも、韓国微用工訴訟でソウル中央地裁から賠償命令が出ており、これが三角保ち合いとなっている背景と考えられます。その悪材料もほぼ織り込んできた可能性があります。

その後は、4月1日に633円まで下げて4月17日に723円まで上昇し、押し目を入れているところです。

不二越

 

5480 日本冶金工業 東証1部

5月8日決算発表。2015年は増収増益ながら予想を下回るが、2016年は増収増益予想。

2012年11月中旬にアベノミクス相場がスタートし、これにサポートされて12月6日に78円で買転換となり、2013年4月23日の164円まで上昇しました。ここから6月27日の102円まで押し目を入れたあと業績上方修正を受けて急騰し、9月24日の400円まで3ヶ月で約4倍化となりました。ここをピークに2014年2月4日の225円まで下げて底打ち後、三角保ち合い(A)の動きとなりました。この中の煮詰まったところで、7月23日の366円までいったん上放れするものの、業績の下方修正を受けて逆に下放れとなって、短期の下降トレンド(B)を形成することになりました。この下降トレンド(B)の中で、10月17日に230円の安値をつけて11月4日の298円まで上昇するものの、すぐに押し戻され今年の2月6日に230円のダブル底をつけて2月10日に259円で買転換となりましたが、今期の業績がやや予想を下回ったことで230円台でのもみあいとなっています。チャートの形からは、下降トレンド(B)を横に抜けてダブル底の形ですので、現時点では上昇の期待がもてるチャートと言えるでしょう。

日本冶金工業

 

6393 油研工業 東証1部

5月13日決算発表。2015年3月期は予想通りの増収増益。2016年3月期も増収、2ケタの増益見通し。

2012年11月14日の125円を安値にアベノミクス相場のスタートを受けて急騰し、2013年3月12日には315円まで上昇しました。ここをピークに6月7日の185円まで下落後、三角保ち合い(B)を形成しました。この三角保ち合い(B)の中で、4月28日の197円を安値に反発し、上放れとなって7月7日の279円まで上昇するものの上値重く、再度10月17日の223円まで下落して、上昇トレンド(C)を形成して戻りを試す動きとなっています。昨年の7月7日の279円を上に抜けると一段高が期待できます。

業績からみると、そろそろ見直し買いが入ってもおかしくありません。

油研工業