中国メンズウェア市場の潜在性と店舗網を評価、イニシャルカバレッジは「中立」
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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01234 | 中国利郎有限公司 (チャイナ・リーラン) |
7.25 HKD (04/20現在) |
株価 企業情報 チャート |
紳士服大手の中国利郎は、潜在性の高い2級・3級都市を中心に、「ビジネスカジュアル」をコンセプトとした自社ブランドのメンズウェア店「LIANZ」を展開している。販売代理店を通じて急速に店舗網を拡大。2011年12月末時点の小売販売店総数は3268(若者向けセカンドブランド店「L2」を含む)と、他社に比べて圧倒的な店舗網を誇る(利邦(00891)は460店、中国服飾(01146)は1102店、いずれも11年12月末時点)。
同社は店舗を直接経営せず、店舗展開を行う販売代理店に商品を卸販売するビジネスモデルを採用し、急速に店舗数を増やした。販売店に対しては店舗のレイアウトや商品ディスプレイ、マーケティングから日々の運営に関して統一した基準を設け、毎年の契約更新を通じて各店がこれに即しているかを管理。年に3回の販売代理店向けの商談会を通じて商品を卸売りし、販売店の在庫に応じて材料の調達管理を行っている。12年は店舗数を前年比12.2%増の3668店に拡大する予定。メンズウェア市場の高い潜在性を見込み、2020年には各販売代理店が平均して5-7店舗を展開することを前提に、国内に合計5000店の店舗網の確立を目指している。
一方、本社では広告戦略やブランド戦略、商品開発に注力。競合との差別化を進めるため、商品の品質を高め、ブランドごとに専門のデザイン会社を採用するなど、常に改良を図っている。また、中国の人気俳優をイメージキャラクターに起用し、新聞や雑誌に加え、テレビや空港のビルボードなどの広告も積極的に展開。12年下期にはブランドイメージ戦略の一環として西安と鄭州に直営の大型旗艦店をオープンする。
12年1-3月期の既存店売り上げの伸びは15-20%だった。12年通期でも既存店売り上げが2ケタ台の伸びを示すとBOCIは予想している。売上高は14年までに年平均17.2%の成長が見込まれ、特に若者向けの「L2」の成長が期待される。BOCIは、11-14年の粗利益率が38-39%を維持し、同期間の営業利益が年平均16.5%、純利益が同11.3%成長すると予想している。BOCIの12年予想EPSはコンセンサス予想を4.4%下回る水準。
BOCIは同社のカバレッジを開始するにあたり、DCF法に基づき目標株価を7.7HKドルに設定。株価の先行きを中立見通しとした。同社は店舗網の拡大を販売代理店に任せているため、各店舗の運営や在庫状況を充分に管理できない可能性があり、BOCIはこの点をリスク要因に挙げている。5月に開催される冬物の商談会と、下期の旗艦店オープンが株価カタリスト。
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