11年新規受注額は前年比21.5%増、12年もすでに大型プロジェクトを受注し好スタート
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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03311 | 中国建築国際(チャイナ・ステート・コンストラクション) |
5.60 HKD (01/10現在) |
株価 企業情報 チャート |
中国建築国際(CSC)が発表した2011年新規受注額は前年比21.5%増の303億HKドルと、同社の目標値を1%上回り、BOCIの予想にはほぼ即した水準だった。新規受注のうち社会保障性住宅を含むインフラ関連BT(建設・譲渡)プロジェクトが前年比294%増の躍進。総受注残高は同37.9%増の489億2000万HKドルと、3年先までの建設プロジェクトを保有している。
BOCIが進捗状況を確認したところ、いくつかの建設プロジェクトに遅れが生じていた。プロジェクトの遅延は利益計上時期に影響するため、BOCIは11年予想利益を9%下方修正。ただ、11年新規受注のうち利益率の高いBTプロジェクトの割合が10年の19%から62%に増加していたため、将来的には利益率のアップが期待される。
同社は12年の新規プロジェクト受注目標を330億HKドルとしている(このうちインフラ関連BTプロジェクトは150億HKドルと試算)。この目標値と市場の投資控え傾向を加味し、BOCIは12年新規受注予想を345億HKドルから340億HKドルに引き下げた。
同社は年初から現在までに2件の大型プロジェクトを含む新規案件を受注。柯士甸駅の住宅開発プロジェクト(帰属権益21億7000万HKドル、総床面積9万9650平方メートル、建設予定期間23カ月)および湖北省武漢のBTプロジェクト(帰属権益4億1000万HKドル、建設予定期間36カ月)を含んだ合計受注額は年間目標の9%に相当する29億6000万HKドルに達している。また11年12月には、天津市政府から第1期の支払い分3億元を予定通り受領した。
BOCIは同社の株価の先行きを強気見通しに据え置きつつ、DCF法に基づき目標株価を12年PER9倍の7.35HKドルに引き下げた。11年1-3月期は閑散期にもかかわらずプロジェクト受注が好調な上、利益率の高いインフラ関連BTプロジェクトが増加しており、向こう2年間の粗利益改善が期待される。
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