契約ベースから取引ベースが主体に、事業モデルが過渡期に
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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01688 | 阿里巴巴(アリババ) |
8.88 HKD (11/25現在) |
株価 企業情報 チャート |
アリババが発表した2011年1-9月期決算は、売上高が前年同期比17.9%増の48億元、純利益が同25.3%増の13億元だった。7-9月期のEBITAマージン(株式報酬前)は、比較的利幅の薄い「良無限(Liang Wu Xian)」および「全球速売通(Ali-express)」の売上比率が拡大したため31.4%に低下。人件費の上昇も影響した。11年通年のEBITAマージン(株式報酬前)については、前年を1.9ポイント下回る32.8%と予想。通年の業績はほぼ予想通りの結果になるとの見方を示している。同社は9-10月に合計6783万3500株の自社株買いを実施。1株当たりの平均取得コストは7.50HKドルだった。同社の現在株価は12年予想PER17倍と08年以来の低水準で取引されている。今後業績回復が明確になるに従い株価の上昇が見込まれるため、バリュエーションの低い現在が魅力的としてBOCIは同銘柄を推奨している。
登録会員数は国際サイトが前年同期比59%増の2400万社、国内サイトが同17%増の4900万社と順調に伸びているものの、有料会員数は審査の厳格化により減少傾向にある。ただ、これにより会員の質は大幅に改善された。今後は付加価値サービス(VAS)の売り上げ増加で会費収入の減少が相殺されるとBOCIは予想している。10月に更新料の割引サービスが終了したが、経営陣によると会員更新率に大きな落ち込みはみられないという。
7-9月期のVAS売上高は、国内有料会員サイトのチャイナ・ゴールドサプライヤー(CGS)売上高の30%、国内サイトのチャイナ・トラストパス(CPT)売上高の25%を占めた。昨年に比べそれぞれのサイトでのVAS売上比率は5ポイントずつ拡大している。
新サービス「良無限(Liang Wu Xian)」、「全球速売通(Ali-express)」、「1688.com」などの拡充に伴い、取引ベースの事業が主流に。これまでの契約ベースから事業モデルが移行しつつある。
世界経済の停滞が中国の輸出に影響。中期的に業績が伸び悩むリスクを指摘。
目標株価を12年予想PER25倍に設定。株価の先行きは強気見通しを継続。
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