今週の国内株市場ですが、やや値動きの荒い展開が目立っています(下の図1)。

(図1)直近の日経平均(日足)の動き(8月13日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

日経平均は前週からの戻り基調を引き継ぎ、8月11日(火)の高値(20,946円)は6月につけた取引時間中の年初来高値(6月24日の20,952円)に迫る水準となりました。ただし、その11日(火)のローソク足は陰線となっており、高値をつけた後に下落に転じていたことがわかります。その翌日の12日(水)も長めの陰線が続いた後、13日(木)に値を戻して陽線で終えています。

ポイントになるのは11日(火)の高値が6月高値を超えられなかったことと、12日(水)と13日(木)両日の安値は75日移動平均線がサポートとなって形成されていることです。前回も指摘した通り、上値も限定的だが下値も堅調という「もどかしい」状況が続いています。また、13日(木)の終値である20,595円水準に注目してみると、値動きが荒くなる場面がありながらも、75日移動平均線を下値に20,600円を挟んだ動きになっていたことが見えてきます。

また、前回も紹介した三角保ち合いの視点からも見てみます(下の図2)。

(図2)日経平均(日足)の動き(8月13日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

日経平均は順調(?)に三角保ち合いを形成し、11日(火)の高値で保ち合いを上抜けたものの、すぐに下方向に転じています。このまま下方トレンドに転じる可能性が浮上してきますが、図1にもある通り、75日移動平均線がサポートとして機能していることと、一般的に三角保ち合いは株価の上下の振れが5回以上という条件があり、ギリギリ5回めのタイミングのため、保ち合いで蓄積される相場のエネルギーが足りないと考えることもできるため、再び6月の高値をトライする動きを見せられるかが、目先のポイントとなりそうです。