今週の国内株市場ですが、日経平均は前週からの軟調地合いを引き継ぐ格好でスタートしましたが、その後は持ち直す展開を見せ、7月30日(木)の終値は20,522円となりました。とはいえ、一週間前の23日(木)終値(20,683円)からはまだ安い水準です。
(図1)直近の日経平均(日足)の動き その1 (7月30日取引終了時点)
上の図1は足元の日経平均の動きと移動平均線(5日線、25日線、75日線)です。27日(月)に一段安で週初を迎えた日経平均は、29日(水)まで、ちょうど25日線と75日線の範囲で売買が交錯する格好となり、30日(木)はこの範囲を上抜けて5日線超えまで回復しています。
「このまま順調に戻りを試せるのか?」ですが、30日(木)のローソク足が上ヒゲの長い点が少し気になります。一時的に高値を取りに行ったものの、売りに押された動きを示す線だからです。
ただし、逆に下の図2を見ると、相場の堅調さも感じられます。
(図2)直近の日経平均(日足)の動き その2 (7月30日取引終了時点)
まずはローソク足の並びです。今週に入ってからの値動きの範囲を過去に遡ってみると、いわゆる「窓埋め」をしていることが分かります。7月上旬の急落局面から反発する途中に表れた7月13日~14日の窓と、先週末(24日)と今週月曜日(27日)に空けた小さな窓です。6月下旬から7月上旬まで相場は乱高下しましたが、20,000円から20,600円の水準を中心に値固めをしているようにも見えます。
以前より、日経平均のレンジ相場入りの可能性を指摘してきましたが、目先で注目されそうなのは、6月高値(6月24日の20,952円)と、その後の急落から反発してつけた戻り高値(7月21日の
20,850円)を結んだ線まで上昇できるか、もしくは超えられるかになりそうです。超えられなければ「三角保ち合い」を形成し、日柄調整をしていく可能性があります。(下の図3)。
(図3)日経平均(日足)の動き その3(7月30日取引終了時点)
想定される三角保ち合いは2種類考えられそうです。ひとつめは図3にもある通り、急落時の下値と直近下値を結んだ①の線で形成される三角保ち合いです。こちらは比較的短期の日柄調整となります。そしてもうひとつは節目の2万円のライン②で形成される三角保ち合いです。この場合は三角形というよりもボックスに近いイメージになり、日柄調整が長めになる可能性があります。
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