卸電力価格を1MWh当たり10.1元値上げ、利益見通し下方修正
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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00991 | 大唐国際発電(ダータン・インターナショナル・パワー) |
2.83 HKD (06/07現在) |
株価 企業情報 チャート |
中国政府は6月1日付で卸電力価格の引き上げを実施したが、これに伴う大唐国際発電の火力発電部門の値上げ幅は1メガワット時(MWh)当たり10.1元と、BOCIの事前予想をやや下回る水準となった。BOCIは2011年、12年の卸電力価格(加重平均)に関する想定値をそれぞれ4.5%、3.9%下方修正した上で、両年の予想純利益をそれぞれ1.5%、0.5%引き下げ、新たに25億元、32億元に設定した。また、目標株価を従来水準に据え置き、同社株価の先行きに対する中立的な見方を継続している。
同社火力発電部門の卸電力価格の平均値上げ幅は1MWh当たり10.1元となるが、地域別では山西省(同30.9元)、甘粛省(同26.8元)、江西省(同26.2元)での値上げ幅が大きい。
同社は同業銘柄に比べ、電気料金値上げに対する敏感度が相対的に低く、BOCIによると、1%ごとの値上げに対する11年予想純利益の上乗せ幅は11.5%。BOCIは今回の値上げ幅が予想を下回ったことで、11-12年の利益見通しを小幅に下方修正した。
一方、BOCIは同社のリスク要因として、石炭化学プロジェクトの遅れを指摘した。現時点では11年7-9月期に最終試運転を完了し、10-12月期に商業生産に入る予定となっている。このほか、国内発電用炭のスポット価格と契約価格がかい離する中で、契約価格の履行率が低下する可能性に言及し、この点を同社のリスク要因の一つとしている。
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