11年1-3月期の石油ガス売上高は60%増、原油相場の高騰が影響

現地コード 銘柄名 株価 情報種類
00883 中国海洋石油(シーエヌオーオーシー)  19.60 HKD
(04/28現在)
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1-3月期の業務統計:

  • 中国海洋石油が2011年1-3月期の業務統計を発表。同期の原油および天然ガスの生産量は、それぞれ前年同期を25%、35%上回った。原油とガスを合わせた生産量は同27%増の8520万BOE(バレル換算)。BOCIの通年予想値3億5900万BOEの23.7%に達した。さらに国際原油相場が高騰する中、原油実勢価格は同33%高の1バレル当たり99.98米ドルに上昇。価格と生産量の恩恵を受け1-3月期石油ガス売上高は前年同期比60%増の482億元に上った。4-6月期も相場の高止まりによりさらなる好業績が期待される。
  • 探査事業および新規プロジェクト:
  • 探査事業は、当期間中に5本の試堀井と6本の深堀井(評価井)を掘削。また、4件の新規プロジェクトのうち「荊州25-1」で生産を開始した。

買収の進捗状況:

  • 3月29日、タローオイルからウガンダにある3鉱区の権益の3分の1を14億7000万米ドルで買収することで合意。中国海洋石油は3鉱区のうち「3A」鉱区の運営を担う予定。
  • 2月に非在来型ガスプロジェクトの米「ニオブララ(Niobrara)・プロジェクト」の権益33.3%をチェサピーク・エナジーから5億7000万米ドルで買収。また、チェサピークに最大6億9700万米ドルを出資し、ニオブララでの探査や油ガス井掘削のコストの66.7%を負担することでも合意した。
  • 出資先のブリダス・コーポレーションを通じ、英石油大手BPからアルゼンチンの石油大手パン・アメリカン・エナジー(PAE)の株式60%を買収する案件は、現在アルゼンチン政府からの承認待ちの状態。買収総額70億6000万米ドルに上る同案件の手続きは、11年上期中に完了する見通し。

投資判断:

  • BOCIは、石油価格予想値の見直しを決算発表が一段落した後に予定しており、石油関連各社の投資判断修正もその後に行う方針。このため現段階では同社の予想利益を据え置き、株価の先行きも強気見通しに維持している。