10年本決算は61%増益、利ざやはすでに底入れか
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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00440 | 大新金融集団有限公司 (ダーシン・ファイナンシャル) |
46.40 HKD (03/24現在) |
株価 企業情報 チャート |
大新金融集団の2010年12月本決算は、純利益が前年比61%増の10億600万HKドルと、BOCIの予想を6%下回った。主に利ざや(NIM)の縮小と保険事業のコスト増が、予想数字とのかい離を生んだ。BOCIは同社株が現在、同業銘柄を下回る11年予想PBR(株価純資産倍率)1倍の水準で取引されているとし、この先の業界統合観測が同社株価の支援材料となる可能性を指摘している。また、11-12年の予想EPSを4.66HKドル、5.40HKドルと、ほぼ従来レベルに維持。予想ROE(株主資本利益率)が10-11%に上ることなどに言及し、同社株価の先行きに強気見通しを継続した。
10年期末の総貸出額は前年同期比27%増、中間期末(10年6月末)比で12%増と、ほぼ業界平均(29%増、12%増)に匹敵する伸び率を示した。原動力となったのは香港以外で使われる貸出額の急増で、この分は前年同期比48%増、中間期末比で23%増。また、法人向け貸し付けもそれぞれ29%、12%の伸びを示した。
利ざやは10年下期に1.52%と、上期比で35ベーシスポイント縮小した。融資市場での競争激化や資金コストの増大が響いた。ただ、BOCIは利ざやがすでに安定化に向かったとし、現時点では約1.60%に上向いたとみている。
預金額は前年比で8.8%増。10年下期に急伸し、上期比で8.4%増となった。
減損処理債権比率は期末に0.25%と、中間期末の0.53%から改善した。不良債権引当率は217%だった。
Tier1(中核的自己資本)比率、自己資本比率は期末にそれぞれ10.2%、16.3%。ただ、この数字には10年11月に実施した株主割当増資による調達資金が含まれておらず、増資後にはそれぞれ11.3%、17.5%に上昇したとみられている。
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