10年12月本決算は大幅増益の見通し、株価はすでに織り込み済み

現地コード 銘柄名 株価 情報種類
01818 招金砿業(ショウキンコウギョウ) 32.85 HKD
(02/25現在)
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山東省招遠市を拠点とする大手金鉱会社の招金砿業が3月4日に2010年12月本決算を発表する。BOCIは金価格の上昇や産出量の増加を背景に、純利益が前年比85%増の13億9800万元に達すると予想。拠点の招遠地区の金産出量が伸びたほか、甘粛省、新疆ウイグル自治区の鉱山からの産出も貢献した。ただ、業績の株価への影響に関しては、同社が先月すでに増益見通しを発表しているため限定的とみている。株価は現在2011年予想PER22.8倍、1株NAV(純資産倍率)2.6倍で取引されており、競合に比べて高い水準。大幅増益を織り込み済みとみて、BOCIは株価の先行きを中立の見方に維持している。ただ、北アフリカ・中東の緊迫した情勢が続き、金がさらに買われれば、金価格の影響を受ける同社の株価が短期的に上昇する可能性も指摘した。

招金砿業の2010年業績予想値

売上高は前年比50%増の41億9500万元。粗利益率は51.8%から60.6%に上昇。営業利益は89%増の18億9300万元。営業利益率は36%から45%に改善。 招遠地区の金産出量は前年比15%増の7.1トン。夏甸金鉱の産出量が伸びたほか、買収した蚕庄金鉱が新たに貢献した。 BOCIは金生産量を前年比27%増の14.3トンと予想。このうち自社鉱山の生産分は前年の9.3トンから11.1トンに、その他購入分は2.0トンから3.2トンにそれぞれ増加したとみている。