今日のポイント
- 3月の米利上げが難しいとの見方が広がり、米金利が低下。つれてドル安(円高)が進み、日経平均は上値が重くなっている。米利上げが遠のいたとの見方からNYダウは11営業日連続で最高値更新。
- 今週は、日経平均の上値重い中、小型株・内需株の物色が続くと予想。
(1)日経平均は下値堅いが上値重い
3月の米利上げの可能性が減ったと考えられ、ドル金利が低下しました。ドル金利低下を受け、円高(ドル安)が進みました。
日経平均は、企業業績に回復期待が強まっているものの、円高圧力がなくならないことを嫌気し、上値が重い展開です。一方、NYダウは11営業日連続で、最高値を更新しました。米景気に回復期待が強まる中、米利上げが遠のいたと解釈されたことが、米国株に強材料となっています。
日経平均はボックス圏推移:週足2016年1月4日―2017年2月24日
NYダウは11営業日連続で最高値:週足2016年1月4日―2017年2月24日
(2)ドル金利の低下受け、ドル安(円高)進む
トランプラリーで急騰した米長期金利は足元低下:ドル10・5・2年金利2016年1月1日―2017年2月24日
ドル金利低下受け、ドル安(円高)圧力残る:ドル円2016年10月1日―2017年2月24日
(3)今週の見通し:日経平均は大きく動かず、小型株優位の展開続く
今週は、2月28日(火)にトランプ大統領の議会演説が予定されています。そこで、示される施政方針に注目が集まっています。大型減税実施の示唆あるか?国境税など、保護貿易を強化する話が出るか?持論であるドル高(円安)批判は出るか?ドル高を招く米FRBの利上げ批判は出るか?移民やイスラム教を批判する発言があるか?
不安を高める内容になると、円高が進み、日経平均が下落する可能性があります。ただし、日本の景気・企業業績の回復色が徐々に強まっているので、下げても下値は限定的と考えています。
トランプ大統領の議会演説が市場に好感される内容ならば、ドル高(円安)が進み、日経平均が反発する可能性もあります。ただし、米トランプ大統領だけでなく、世界中に自国中心主義が広がっていることへの不安は続くので、日経平均の上値も限定的となるでしょう。
日経平均は、企業業績改善を好感していずれ20,000円台へ上昇するとの予想を継続しますが、目先は、ボックス相場が続く可能性があります。
主力大型株が動きにくい中、小型株・内需株を物色する動きが出つつあります。今週も、小型株の物色は続くと予想しています。
日経平均・東証マザーズ指数・東証二部指数・日経ジャスダック指数の動き比較:2017年1月4日―2月24日
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