3-4月に新コーン飲料発売と監査法人変更を予定、警戒感を払しょくへ
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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00904 | 中国緑色食品(控股)(チュウゴクリョクショクショクヒン) |
7.37 HKD (01/27現在) |
株価 企業情報 チャート |
BOCIは1月25-26日、福建省アモイ市にある中国緑色食品の生産工場および製品取扱店の視察を行い、同社の「ミックス・グレイン・シリーズ」が現地市場における人気ブランドの一つであることを確認した。また、同社は新たなコーン飲料を今年3月に発売する予定であり、4月には会計監査法人の変更を発表する方針。BOCIはこうした要因から、同社のコーポレートガバナンスに対するマーケットの警戒感が徐々に払しょくされるとみて、株価の先行きに対する強気見通しを継続している。
BOCIは今回、カルフールやウォルマート、さらに従来型小売店を訪問した結果、現地市場では穀物飲料の人気が高く、商品棚の多くを占めていると報告した。中でも人気が高いのは同社のミックス・グレイン・シリーズと、価格がやや高めとなる恵爾康の「谷粒谷力」で、この2ブランドがほぼ同じ程度の売り場スペースを占めていたという。
中国緑色食品は昨年8月、製法と販売チャネルを見直す戦略の一環として、コーンミルクをスーパーなど小売店舗の棚から引き揚げたが、個人商店では今も、リニューアル前の旧パッケージで同製品が販売されている。女優チェン・ハオとのイメージキャラクター契約はすでに満了したが、昨年8月時点で旧パッケージ在庫が高レベルにあったために販売を継続した。経営陣によれば、個人商店での販売に限り、チェン・ハオの画像を継続使用することで了解を得ているという。従来タイプのコーンミルクは今後、個人商店の棚からも消え、外食店や特殊チャネルでのみ販売を継続する。
3月に発売されるコーン飲料の新製品はブランド統合の下、「ミックス・グレイン」の名称で販売される。250mlの紙パック入りで、パッケージデザインを一新。また、製法変更に伴い、ミルクを使わない“コーンジュース”となる。小売価格は1本3.3元で、1ケース(12本)当たり39.8元。コーンミルクの2.5元、40元(16本)を上回る。
コーンミルクの販売はこれまでも外食店や特殊チャネルが中心であり、スーパーや従来型小売店舗におけるコーンミルク売上高は2010年10月中間期に1650万元。同製品の売上全体に占める割合は22%、同社売上全体に占める割合は2%にとどまった。一方、同社は昨年8月以降にスーパーなど小売店舗の棚からコーンミルクを引き揚げ、空いたスペースをミックス・グレイン・シリーズに回したが、同シリーズの売上高は10月中間期に前年同期比400%の急増を記録している。
福建省恵安の生産施設の建設は2期に分かれ、うち1期は生産ライン8本。2期はまだ完成していないが、うちテトラパック用のライン3本がすでに稼働を開始し、残る3本が7月までに操業を始める見通しとなった。2期は全面自動化となる。
一方、同社は監査法人をビッグ4の1社に変更する方針で、11年4月本決算から新たな監査法人に切り替える。4月末までにこの情報を開示する予定を明らかにしている。
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