2011年の業績見通しに不透明感、石炭価格上昇が利益圧迫要因に
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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01071 | 華電国際電力(フアディエン・パワー・インターナショナル) |
1.61 HKD (01/20現在) |
株価 企業情報 チャート |
山東省の発電事業者各社が石炭高騰を受けて大幅赤字に見舞われたとのニュースが伝わり、華電国際電力の利益見通しが後退している。同社の発電容量の50%が山東省に位置することが理由。同社の2010年通年の正味発電量は前年比21.4%増の1213億キロワット時(kWh)だった。BOCIは石炭価格が上昇する一方、電気料金の値上げ時期が明確ではなく、同社業績をめぐる不透明感が高まっていると指摘。2011年通期利益に関する現在の市場コンセンサス予想が、同社に対する誤った見方につながる可能性に言及した。また、同社の目標株価を引き下げるとともに、株価の先行きに対する慎重見通しを継続した。
同社は山西省における業界統合化に積極的に関わっているが、BOCIはこうした動きがファンダメンタルズに及ぼす短期的な影響は限られると指摘している。事業の垂直統合化によるプラス効果が現れるまでには時間を要するためで、同社の石炭自給率は2011年も9.2%の低水準にとどまるとみている。
また、同社は同業銘柄の中で最も負債比率が高く、2011年の純負債比率は513.8%と、過去に例をみない高水準に達する見通しという。
BOCIの分析によれば、単位当たり燃料コストが1%上昇するたびに、同社の2011年予想EPSは57.4%目減りする見込み。石炭価格に対する敏感度の高さから、BOCIは11年の利益見通しが明確さを欠くとしている。なお、同社株価は現在、2011年予想PBR(株価純資産倍率)で0.6倍の水準にある。
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