A株子会社の中材科技の再編を完了、出資比率を高め収益体制を強化
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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01893 | 中国中材股フン有限公司(チャイナ・ナショナル・マテリアルズ) |
6.21 HKD (12/30現在) |
株価 企業情報 チャート |
中国中材がA株子会社の中材科技(002080)の再編を完了した。2009年9月に計画を提出してから1年以上たった2010年12月7日、ようやく中国証券監督管理委員会(CSRC)の認可を得、12月23日に待望の再編を終えた。
今回の再編により、中材科技は5000万株の新株を発行。中国中材はこのうち3714万株を現金9億3153万元(1株当たり25.08元)で引き受けた。中国三峡新能源公司は、中材科技風電葉片股フン有限公司の株式6000万株および現金16.68元と引き換えにSSTの新株857万株を獲得。中節投資産経営有限公司は同様に中材科技風電葉片の3000万株および現金20.88元で中材科技の新株429万株を取得した。
再編により少数株主持分の割合が減少し、中国中材は中材科技への影響力を高めた。中国中材の中材科技に対する出資比率は47.67%から54.32%に上昇。さらに中材科技風電葉片に対する実効的な出資比率を28.5%から48.6%に拡大した。
中材科技風電葉片は風力発電用ブレード製造の国内大手で、中材科技への貢献度は10年上期税引き前利益の28%に達する。同社は甘粛省酒泉、吉林省白城、および北京の各工場で新ライン稼働を控えており、中材科技への貢献度は今後さらに高まる見通し。同社の生産能力は2009年末の年間1300セットから2010年末には2500セットに増加している。また、一般的な1.5メガワット(MW)ブレードに加え、北京工場の新ラインでは3MWブレードの生産が可能となる。
中国中材の子会社再編は予想よりも4カ月遅れたため、BOCIは2010年予想利益を1%下方修正した。ただし、2011-12年予想利益についてはそれぞれ3%引き上げている。
BOCIは引き続き中国中材のバリュエーションをSum of the Parts (SOTP)法で評価している。
同社の株価は11月末に年初来高値をつけてから12月30日までに18%下落し、12月20日からは7日間連続で値を下げている。最近のこの値動きは、利益確定売りと周育先氏の総裁退任が一部影響しているとBOCIは推察。ただ、国営企業の経営者交代が企業戦略の大幅な変更につながる可能性は低く、むしろ買いを招く機会と判断している。
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