水道事業の再編に着手
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
---|---|---|---|
00392 | 北京控股(北京エンタープライジズ) |
47.5 HKD (12/23現在) |
株価 企業情報 チャート |
北京控股がついに水道事業の再編に着手した。子会社の北控水務集団(BEW、00371)は22日、株主割当増資を実施すると発表。1株当たり1.485HKドルで割り当て、34億HKドルを調達する見通しだ。北京控股は株主割当に応じなかったその他株主の分も引き受ける。さらに来年には北京控股が所有する上下水道や廃棄物処理などの事業をBEWに譲渡することで合意。対価としてBEWの新株を追加取得する計画だ。BOCIは北京控股の一連の動きについて、高成長を維持するため資本を強化しつつ、保有するすべての水道事業をBEWに集約する戦略に向けた大きなステップと指摘。最近の同社の株価は不当に低く評価されているとみて株価の先行きを強気の見方に維持した上で、水道事業の増収を見込み2010-12年予想利益を若干引き上げた。これらの判断には今回の増資や資産注入計画の影響を加味している。
投資判断要因
- BEWは既存株2株当たりに1株を割り当てる株主割当増資を行う。この取引により親会社の北京控股のEPSは増加する。
- 北京控股は2011年第3四半期までにすべての下水道、上水道、廃棄物処理事業をBEWに譲渡する見通し。
- 追加の新株割当価格は1株当たり1.98HKドル(権利落ち株価に対して15%のディスカウント水準)とみられる。
リスク要因
- 資産注入によるバリュエーションへの影響
- 非一般世帯向け公共料金引き上げに対する規制
- 販売費および一般管理費の増大
バリュエーション
- 北京控股の2011年予想PERは16倍、PBRは1.33倍の水準。同社のROEは8.9%で、負債比率は低水準にある。
本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。