10年1-9月期決算は57%増益、利ざやの伸びは鈍化

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03968 招商銀行股フン有限公司(ショウショウギンコウ)  22.00 HKD
(11/01現在)
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招商銀行(CMB)が発表した2010年1-9月期決算は、純利益が前年同期比57.4%増の206億元で、BOCIの予想を0.3%上回った。7-9月期の純利益は前四半期比1.2%増の73億8000万元。営業費用が4-6月期に比べ19.8%増加したものの、引当金の減少によりかろうじて増益となった。

純利ざや(NIM)は改善傾向にあるものの、7-9月期は予想どおり伸び率が鈍化。7-9月期のNIMは前四半期を4ベーシスポイント上回る2.54%にとどまったとみられる。資産体質の改善により貸出の価格決定力が強化され、資金運用利回りは7ベーシスポイント上昇した一方で、国内銀行の預金獲得競争により資金調達コストが上昇。9月末の要求払い預金比率は54.54%と、6月末より1.6ポイント低下している。

BOCIは、同行の中小企業向けローンの成長を注視。7-9月期の新規貸出512億元のうち、32.3%に相当する165億3000万元を国内中小企業向けが占めた。9月末時点の中小企業向けローン残高は貸出残高全体の26.6%を占める3676億5200万元。リテールローンの割合も4-6月期の33.5%から35.4%に増加している。不動産関連ローンを抑制する一方で、個人ローンおよびコンシューマーローンは増加傾向にあるとみられる。

9月末の不良債権残高は88億2400万元と6月末の88億5000万元から減少。不良債権比率も0.67%から0.64%に低下した。引当金カバレッジレシオは297.6%から304%に上昇。これは上海浦東発展銀行(600000.SS)の308%に次いで国内2位。

7-9月期業績が予想を上回ったのは、引当金が前四半期比30%減の5億8500万元にとどまったことが要因。貸出金に対する引当金の割合は1.94%と6月末に比べ0.04ポイント減少した。引き当て圧力の高まりから、10-12月期にはこの比率が上昇する見通し。また、好調な業績見通しを踏まえ、当局の新たな規制に備えて対策を講じる可能性も指摘される。

BOCIは今後CMBの利ざやが貸出資産の質改善と利上げの影響により拡大すると期待している。株価は現在2010-11年予想PBR2.7倍と業界平均を上回る水準で取引されており、BOCIは株価の先行きを中立の見方に据え置いている。