10年6月中間決算は155%増益、需要増による生産規模拡大で増収増益を達成
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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00489 | 東風汽車集団股フン有限公司(ドンフォン・モーター・グループ) |
11.38 HKD (08/30現在) |
株価 企業情報 チャート |
東風汽車集団(DMG)が発表した2010年6月中間決算は、中国の自動車市場の急速な成長を背景に純利益が前年同期比155%増の65億2900万元に達した。半期で2009年通期の純利益62億5000万元を超え、BOCIの予想を上回る勢いを示した。生産規模拡大による効率化、製品構成の改善、単位当たりの生産コスト低減により、粗利益率は22.7%と、2008年の16.8%、09年上期の17.9%、09年下期の19.9%からさらに上昇した。
乗用車部門の販売台数は、日産車が前年同期比51%増の36万7010台。ホンダ車およびプジョー・シトロエン車は前年同期をそれぞれ42%、49%上回った。
10年1-6月の国内乗用車販売台数の伸び率48%に対し、同社の乗用車販売台数は52%増の68万5855台。乗用車販売台数の国内シェアは前年同期の9.9%から10.2%に上昇した。
同社の乗用車部門売上高は前年同期比40%増、営業利益は同105%増。主力事業である乗用車部門の利益は当期営業利益のおよそ90%を占めている。
商用車部門は、大型トラックの販売台数が前年同期比163%増と、前年同期の同46%減から大幅に回復した。一方、軽トラックと中型トラックは前年同期をそれぞれ55%、59%上回ったが、バスは5%減となった。
10年1-6月の国内商用車販売台数伸び率は46%。これに対し同社の商用車販売台数は79%増の28万6122台だった。商用車販売台数の国内シェアは前年同期の10.2%から12.5%に上昇している。同社の商用車部門の売上高は前年同期比121%増、営業利益は24.5倍に達した。
BOCIは、政府の景気過熱抑制策の影響を懸念し、同社の下期自動車販売台数伸び率が上期を下回る可能性を指摘。2010年通期の乗用車販売台数を前年比26%増、商用車を同28%増と予想している。
ただ、中期的には以下の理由により、乗用車および商用車の国内需要が向こう2年にわたり比較的高水準を維持するとみている:1)GDPの成長と可処分所得の増加、2)自動車の普及率上昇、3)地方都市での自動車需要拡大、4)都市化の拡大と生活スタイルの変化、5)固定資産投資額の堅調な推移。
BOCIは予想以上となった同社の中間決算を踏まえ、2010年予想利益を41%引き上げた。
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