2010年6月中間決算は9.3 %増益、個人消費回復を背景に利益率アップ
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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03368 | 百盛商業集団有限公司(ヒャクセイショウギョウシュウダン) |
13.56 HKD (08/23現在) |
株価 企業情報 チャート |
百盛商業集団が発表した2010年6月中間決算は、純利益が同9.3%増の5億2200万元だった。純利益はBOCIの通年予想の47%を占めた。既存店売上高の伸びは-6月期に入り加速したが、下期には新規進出エリアにおける開店準備資金が営業利益率を圧迫する見通し。23日の株価を基準にした予想PERは27倍と、過去の平均PER(24倍)に対し11%のプレミアム水準。BOCIは2006年以降の平均PERを基準に目標株価を12.00HKドルから12.90HKドルに引き上げた。株価の先行きについては中立の見方を維持している。
商品販売総額が12.8%増加したのに対し、売上高は前年同期比10.2%増の21億5100万元。BOCI通年予想の46%を占めた。売り上げを後押しした要因は以下の通り:1)既存店売上高が前年同期の6.9%増を上回る11.3%増に達した(10年1-3月期は10.8%増)、2)09年下期に新規開店した3店舗が貢献。蘭州、常熟、石家荘の3店で小売スペースはおよそ11%拡大した。3)販売総額の84.6%を占める化粧品・およびアクセサリーファッション・アパレルの2分野が、それぞれ売上高を14.4%、15.9%伸ばした。
北京と上海にある旗艦店2店舗の売上高が前年同期比2.2%増と停滞した。同2店舗の売上高伸び率は2009年通年で1.4%、10年1-3月期で3.5%。10年4-6月期の伸びは、比較対象の09年4-6月期がマイナス5.8%と低水準にあるものの(09年1-3月期は3.1%増)、1-3月期に比べ減速している。この理由についてBOCIは、利益確保のため販促活動を抑えたこと、店舗改装および取扱商品見直しの効果が生じるまでに時間がかかっていること、の2点を挙げている。ただし、北京本店および上海虹橋店は、昆明、ウルムチ、鞍山の主要3店舗とともに2ケタ増の売り上げを達成した。
利益率は、販促活動抑制の効果もあり、引き続き改善傾向にある。10年上期のテナント手数料および直接販売の利益率はそれぞれ0.16ポイント、0.24ポイント改善。両者をあわせた商品販売の粗利益率は0.2ポイントアップの19.0%となった。ただし、販売管理比率は10.7%から11.4%に上昇。営業利益率は0.6%ダウンの34.1%。ストックオプション付与により4000万元の費用を計上しためで、この影響を除くと、販売管理比率は10.8%にとどまり、営業利益率は1.3%の改善となる。
同社は5月、新たに浙江省に進出し、店舗数を45に増やした(10年6月末時点)。年内に新規エリアに5店舗の出店を計画し、北京、無錫、自貢、合肥で準備をすすめている。同社は向こう5年間で小売スペースを倍増させる計画を示しているが、他の地方百貨店はさらに積極的な拡大計画を推進している。BOCIは、同社がすでに競合のある地域へ出店することで、今後より厳しい競争にさらされるとみている。
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