日本株は買い場との判断を継続しますが、海外には不安要因もあり、すぐに上値トライできる状況とは考えていません。このような局面では、まず大型の割安株から買っていくべきと考えています。今日は、楽天証券スーパースクリーナーを使った銘柄選択の例をご紹介します。

スーパースクリーナーへの行き方

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(1)スーパースクリーナーを使った銘柄選択例

スクリーニング条件

  • コンセンサス・レーティング3.7以上
  • PER(株価収益率)12倍以下
  • 時価総額2兆円以上

スクリーニング結果

コード 銘柄名 コンセンサス・レーティング PER:倍 配当利回り
8306 三菱UFJ FG 4.1 11.6 2.2%
8591 オリックス 4.1 9.8 2.4%
5108 ブリヂストン 4.0 10.6 2.8%
6501 日立製作所 4.0 11.1 1.8%
8316 三井住友FG 4.0 9.7 2.8%
7203 トヨタ自動車 4.0 10.6 2.8%
8058 三菱商事 3.9 11.4 2.3%
5401 新日鐵住金 3.8 9.6 2.5%
8411 みずほFG 3.7 10.6 2.8%

(出所:楽天証券スーパースクリーナー、7月15日時点)

(2)コンセンサス・レーティングは重要

上記は、3つのスクリーニング条件から選んだ9銘柄です。私が、3つの条件を選んだ理由を以下に記載します。

  • コンセンサス・レーティング3.7以上

これは、とても重要です。個々の銘柄について、多数のアナリストが「買い」「売り」「中立」などの推奨レーティングをつけています。その推奨の平均値をとったものが、コンセンサス・レーティングです。

コンセンサス・レーティングを計算する際、まずアナリストの推奨をスコア(数値)に換算します。強気は5、やや強気は4、中立は3、やや弱気は2、弱気は1として、平均値を計算します。

コンセンサス・レーティングが3(中立)以下の銘柄には、株価に織り込まれていない悪材料がある場合もあります。そこで私は、今回のスクリーニングではレーティング3.7以上を条件としました。

  • PER(株価収益率)12倍以下

株価の割安度をはかるのに、とても重要な指標がPERです。株価が1株当たり利益の何倍まで買われているか測るものです。倍率が低いほど、株価は割安と判断されます。

ここでは、PER12倍以下の銘柄をスクリーニング対象としました。東証一部の平均PERは現在約17倍ですので、PER12倍以下は相対的に割安です。世界の主要国株価指数の平均PERは概ね14~19倍に分布していますので、国際比較しても、PER12倍以下は割安といえます。

  • 時価総額2兆円以上

時価総額が大きい株ほど、一般的に、企業としての財務や収益基盤が堅固です。小型株ほどの値動きの軽さはありませんが、長期にじっくり投資するには、まず大型の割安株から手がけた方がよいと考えています。