2010年1-3月期は大幅増益、コスト増により通年は減益予想維持
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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00548 | 深セン高速公路(シンセンエキスプレスウェイ) |
3.75 HKD (05/17現在) |
株価 企業情報 チャート |
深セン高速公路が発表した2010年1-3月期業績は、マクロ経済の回復と自動車販売の好調を背景に大幅な増収増益となった。売上高は前年同期比93%増の5億600万元。このうち通行料収入は同96%増の4億8400万元だった。総費用は94.7%増の2億2500万元。純利益は39%増の1億6900万元。ROE(株主資本利益率)は前年同期の1.7%から2.02%に改善した。新たに高速道路化した清連高速道路や買収した機荷高速・東区間の影響、および道路補修用の積立金を除いた通行料収入の伸びは25.2%増。BOCIは今後の業績について、4-6月期は比較対象の前年同期の数値が高いことや通常下期に補修コストの多くを計上することから減速の見方を示している。
2009年7月1日に清連道路の高速道路化事業が終了し、さらに同年11月11日に車両重量別の通行料制度を導入して以降、通行料収入は急速に増加した。2010年2月にLinzhou-Fengbu間の舗装工事が終了。その他の工事が2011年初めに終了すれば、清連高速の有料区間は27キロメートル延長される。また、湖南省と広東省を結ぶ高速道路Yilian Expresswayが今年後半に開通することで湖南省からの運送車両が清連高速に流れ、通行料の増加が期待できるとBOCIは指摘。さらに、2011年オープン予定のJingzhu Dualラインからの好影響も期待できるため、清連高速の通行量収入は2012年以降、同社の通行量収入の半分を占めるようになるとみている。
10年1-3月期の財務費用は前年同期の6700万元から97%増の1億3200万元に増加。清連高速開通後、金利支払分の資本化計上を停止したことが主な要因。今年の通年の財務費用は総額5億元を超える見通しで、2009年末の資産負債比率および資本に対する借入金の比率はそれぞれ60%、108.9%。2008年の57.6%、96.8%を上回った。同社は今後、グループ企業からのより低利の資金調達や社債の発行など、財務費用の圧縮と負債比率の低減に向けた様々な対策を講じる計画だ。
2009年の設備投資費24億3000万元は、清連高速、南光高速、塩バ高速Cの開発に投じられた。これらがほぼ完工の時期を迎え、同社の設備投資費は今後徐々に減少する見通し。2010-12年の設備投資はそれぞれ22億元、8億1300万元、2億7500万元と見込まれている。2010年は、水官高速および梅観高速の拡張工事にそれぞれ4億元、7億元が投じられるとBOCIは予想している。
一方、委託管理事業は、Nanping第2期、Coastal Expressway(深セン部分)の建設プロジェクト管理の報酬として総額およそ2億元が2011-12年に計上される見通し。
BOCIは、2010年が同社にとっても最も困難な時期になると判断しているが、その後は急速な成長を維持できると予測。2010-12年予想EPSをそれぞれ0.289元、0.337元、0.401元に維持した。また、株価の先行きについては中立の見方に据え置いている。
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