2009年12月本決算は純利益3.7倍、自動車部門がけん引
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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01211 | 比亜迪股フン有限公司(BYD) |
68.90 HKD (03/15現在) |
株価 企業情報 チャート |
比亜迪股フン有限公司(BYD)が発表した2009年12月本決算は、純利益が前年比272%増の37億9000万元だった。自動車事業のスケールメリットや10-12月期の携帯電話および二次電池部門の利益率改善が過小評価されており、実際の純利益は市場コンセンサスを25%、BOCI予想を11%上回る水準に達した。売上高は同47%増の395億元。自動車部門が143%増収と貢献した。粗利益率が7-9月期の23.06%から10-12月期には23.20%に改善した一方、研究開発費がかさみ、営業利益率は7-9月期の14.3%から12.9%に悪化した。純負債額は09年9月末の20億元から13億元に減少。この結果、負債比率は11%から7%に低下した。09年の自動車販売台数は前年比170%増の45万台に達し、当初予想の40万台を上回った。主力「F3」の高い人気と新モデル「G3」の投入が奏功している。BYDは2010年の目標販売台数を前年比77%増の80万台に設定しており、BOCIは同社が目標を達成する可能性は高いとみている。2010年1-2月の自動車販売台数は前年同期比125%増の9万5399台。業界全体の乗用車(セダン)販売台数伸び率の同79%を上回っている。「F3」が同99%増とけん引しているだけでなく、最近発売された「G3」も好調。1-2月の「G3」販売台数は全体の7%を占め、成長率の17%ポイントに貢献しているとBOCIは試算している。
中国の2010年乗用車市場は、取得税還付と買い替え促進政策の効果が期待されている。排気量1600cc以下の自動車の取得税は7.5%と通常の10%を下回ることに加え、商務部は自動車買い替えに対する補助金を3000-6000元から5000-1万8000元に引き上げる方針を示している。BYDの2009年営業利益率はスケールメリットにより2008年の5.8%から16.7%に上昇。鉄鋼価格が上昇傾向にあるものの、固定費の低減により影響の一部が相殺される見通しで、今後も堅調な利益貢献が見込まれる。 ハイブリッド車「F3DM」の販売台数は現在までに8台と低調。同社は電気自動車「E6」の発売を予定しているものの、中国市場での普及には技術の標準化が先決とBOCIはみている。 携帯電話の出荷量は昨年、全世界で6%減だったにもかかわらず、BYDの携帯電話事業売上高は前年比21%増を記録した。二次電池部門は同34%減。リチウムイオン電池、ニッケル電池の売上高がそれぞれ38%、29%前年を下回った。ただ、電池部門の営業利益率は09年上期の10.1%から下期には15.6%に上昇。携帯電話事業も3.1%から6.7%に改善している。 予想を上回る決算発表を受け、BOCIは同社の10-11年予想利益をそれぞれ22%、32%引き上げた。12年予想利益を99億2000万元、09-12年の年間平均増収率を31.7%、同増益率を37.7%とした。株価の見通しは強気の見方に維持している。
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