先週の日経平均は、1週間で26円下がって17,648円となりました。好悪材料がきっこうし、一進一退が続きました。

今週の日経平均は、堅調に推移すると考えられます。以下が強材料です。

  • 発表中の日本の10-12月決算がおおむね好調であること。
  • 6日発表の米1月雇用統計が強かったことを受け、6日に1ドル119円近辺にドル高(円安)が進んだこと(ただし、6日のNYダウが60ドル安となり上値が重いことはネガティブ)。
  • ニューヨークのWTI原油先物が反発基調であること。

(1)6日発表のアメリカの1月の雇用統計はポジティブ・サプライズ

非農業部門の雇用者増加数

(出所:米労働省)

米景気の短期的な動向を良く表す指標として注目が高い、非農業者部門の雇用者数が予想以上に強く、驚かれました。1月は、前月比25.7万人増加と事前予想(23万人増)を上回りましたが、これは想定範囲です。サプライズ(驚き)だったのは、11月・12月の雇用者増加数が、大幅に上方修正されたことです。11月は42万3千人増と、景気過熱を心配しなければならない水準まで上がりました。

雇用者増加数は、景気好調と判断される20万人増を12ヶ月連続で上回っており、米景気の基調が強いことを再確認しました。

完全失業率

(出所:米労働省)

1月のアメリカの完全失業率は、前月比0.1%増加の5.6%でした。労働市場の改善を受けて求職活動を始める人が増加したことが失業率上昇の主因です。労働市場の基調が強いという判断は変わりません。

(2)6日に業績予想の修正を発表した主要銘柄

6日に2015年3月期経常利益見通しを修正した主要企業、修正前・修正後経常と修正率

(金額単位:億円)
コード 銘柄名 修正前 修正後 修正方向 修正率
2121 ミクシィ 450 500 上方修正 11.1%
6146 ディスコ 234 247 上方修正 5.6%
4527 ロート製薬 160 145 下方修正 -9.4%
5947 リンナイ 378 330 下方修正 -12.7%
1605 国際石油開発帝石 6,560 5,510 下方修正 -16.0%

(注:各社決算短信より楽天証券経済研究所が作成)