2009年1-9月期に15%増益、2010-11年の利益見通し上方修正

現地コード 銘柄名 株価 情報種類
02899 紫金鉱業集団(ズージン・マイニング・グループ) 7.90 HKD
(10/29現在)
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紫金鉱業集団の2009年7-9月期決算は純利益が前年同期比15%増の9億5800万元(EPSは同15.8%増の0.066元)に達した。1-9月期の純利益は前年同期比12%増の28億9100万元と、BOCIの通期予想(37億8700万元)の76%、市場コンセンサス予想(39億8200万元)の74%に当たる水準だった。

1-9月期の増益を支えたのは主に販売量の伸びで、品目別にみると、金地金は同12.7%増の1万8663キログラム、金精鉱は88.5%増の4452キログラム、銅カソードは23.3増の9158トン、銅精鉱は50.9%増の4万9641トン。一方、同期には5400万元のヘッジ損失を計上した。

1-9月期の粗利益率は前年同期の35.9%を下回る33%。純利益率は同18.1%から18.7%に改善した。一部金属相場の調整や利幅の低い金加工品の販売増などが、同期の粗利益率低下の要因となった。

同社の6月末時点の各種金属埋蔵量は以下の通り。金が704.3トン(前年同期は663.25トン)、プラチナおよびパラジウムが前年同期並みの151トン、銀が1702トン(同1475トン)、銅が967万トン(937万トン)、亜鉛・鉛が527万トン(315万トン)、ニッケルが88万5000トン(66万7500トン)、モリブデンが39万トン(38万5200トン)、スズが前年同期並みの10万トン、鉄鉱石が2億1890万トン(1億6700万トン)、石炭が前年同期並みの3億トン、硫酸鉄が前年同期並みの1億3550万トン、タングステンが前年同期並みの11万6800トンとなっている。

一方、1-9月期の中国国内の金価格は1グラム当たり平均205.03元(1オンス当たり931.02米ドルに相当)。7-9月期の平均価格は1グラム当たり211.30元で、現在は同229元の水準。BOCIによると、金、銅、亜鉛・鉛が同期の純利益に占める割合はそれぞれ83%、14%、2%だった。