2009年1-9月決算は21.7%増益、景気回復で交通量が回復傾向に
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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00177 | 江蘇寧滬高速公路(コウソウエキスプレスウェイ) |
6.42 HKD (10/21現在) |
株価 企業情報 チャート |
江蘇高速道路が発表した2009年1-9月期決算(中国会計基準)は、純利益が前年同期比21.7%増の15億2000万元、売上高が同5.5%増の41億8000万元と、BOCIの当初予想および市場コンセンサスを上回った。増益の要因は、資金調達コストの大幅減。銀行借入金に対する金利の低下と財務構成の調整が奏功した。
売上原価(管理費)は、雪害の影響で2008年のメンテナンスコストが高水準だったことから、前年同期比1.2%増にとどまった。10-12月期の売上原価は前年同期とほぼ同程度とBOCIは予想している。また、2009年の粗利益率が56.6%となり、前年の53.1%から改善すると見込んでいる。
マクロ経済の回復により高速道路の交通量が増加したことで、下期には通行料収入が増加傾向を維持している。7-9月期の通行料収入は前年同期比12.9%増の11億5000万元。純利益は同36.2%増の5億6600万元に達した。利益率の高い貨物輸送車両が貢献。第3四半期は貨物輸送車が交通量全体の33.9%、通行料収入の56.3%を占めた。
また同社は7月1日付けで貨物輸送車両の通行料を改正。同社の統計によると、貨物輸送車両の1日当たりの平均通行料は1-6月期の304.8元から7-9月期には331.8元に8.86%増加。通行料引き上げの効果が表れた。
1-9月期の付帯サービス事業の収入は前年同期比5.9%減の8億3670万元。その他事業の売上高は、昆山市の不動産プロジェクトの販売収入1億7320万元が貢献し、前年同期を683%上回る2億680万元。
完全子会社のNinghu Real Estate Coが9月9日に3カ所の開発用地を取得。それぞれの面積はそれぞれ14万4352平方メートル、18万8736平方メートル、12万9129平方メートル。それぞれ2億8590万元、4億60万元、2億9540万元で取得した。これらは商業施設・住宅プロジェクトとして開発される予定。同社は今後高級住宅プロジェクトに注力するとみられており、BOCIは、短期的な利益貢献は見込めないものの、長期的には同事業が今後の業績のけん引役に成長するものとみている。
BOCIは同社の2009-11年予想EPSを0.387元、0.474元、0.570元から0.413元、0.476元、0.546元に修正。株価の先行きについては強気の見方に据え置いている。
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