あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
さて、年初の日経平均ですが、上値が重そうです。年末年始、日本市場が閉まっている間にNYダウが合計205ドル下がっているからです。ただし、為替が1ドル120円台を維持しているので、下値は堅いと考えています。日経平均は3月末に19,000円へ上昇すると予想しています。
(1)年末年始の海外市場の動き
- NYダウは18,000ドル台を維持できず
NYダウの年末年始の動きは以下の通りです。
2014年12月30日:17,983.07ドル(前日比▲55.16ドル)
2014年12月31日:17,823.07ドル(同▲160.00ドル)
2015年1月2日:17,832.99ドル(同+9.92ドル)
NYダウ日足:2014年10月1日~2015年1月2日
- 為替は大きくは動かず
ドル円為替レートは、12月30日のNY市場で一時1ドル118円台まで円高が進みましたが、年明けに120円台に戻りました。結果的に年末年始で、大きくは動いていません。
12月29日 1ドル120.65円 → 1月2日 1ドル120.50円(NY市場)
- 原油は下落基調が続く
ニューヨークWTI原油先物(期近)は1月2日に1バレル52ドル台まで下がりました。
(2)3月末までに日経平均19,000円への上昇を予想
私は、日経平均が3月末までに19,000円まで上昇すると予想しています。その前提となる、企業業績について、以下の通り予想しています。
全産業(除く金融)ベース経常利益の増益率
2014年3月期 | 実績 | +36% |
---|---|---|
2015年3月期 | 会社予想 | +3% |
市場予想 | +8~12% | |
楽天証券予想 | +12% | |
2016年3月期 | 楽天証券予想 | +8% |
楽天証券経済研究所の予想通りであれば、今期(2015年3月期)業績(会社予想)は、3%増益→12%増益へ上方修正されます。1月中旬から始まる10-12月決算の発表時に、業績予想の上方修正ラッシュが起こるでしょう。業績拡大への貢献が大きいのが、①円安効果、②原油価格急落の恩恵、③米景気好調の恩恵です。
ただし、①円安効果、②原油価格急落の恩恵が、日本企業の業績に表れるには時間がかかります。円安・原油安が業績押し上げに寄与するまでにかかる時間が予想以上に長引くと、2015年3月期の増益率は低下し、その分2016年3月期の増益率が高くなります。
私は、現在、今期(2015年3月期)が+12%、来期(2016年3月期)が+8%増益と予想していますが、今期+9%、来期+11%増益となる可能性も想定しています。その方が一層市場予想に近いと言えます。
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