16日の日経平均は344円安の16,755円でした。原油急落が世界経済に与えるマイナス影響に焦点があたり、世界景気が減速するとの見方が広がり、世界的に株が売られています。その流れから、日本株も売られました。

原油の急落は、長い目で見れば、世界経済にプラスであり、特に日本経済には大きなプラス効果をもたらします。ただし、短期的には、マイナス面が先に表面化します。足元は、原油急落のプラス面よりもマイナス面が意識されやすい相場になっています。

日本株は、長期投資では買いの好機と判断しています。ただし、短期的には下値波乱が払拭できない状況です。こんな時は基本に戻って、時価総額の大きい好配当利回り株から、投資を始めたら良いと考えています。

(1)21万円以下で買える「好配当利回り株」リスト

 

好配当利回り株リスト

コード 銘柄名 産業分類 16日終値 PER:倍 配当利回り 最低投資金額:円
8031 三井物産 商社 1,481.5 7.05 4.28% 148,150
8001 伊藤忠商事 商社 1,211.5 6.50 3.80% 121,150
8411 みずほFG 銀行 198.1 8.35 3.56% 19,810
7262 ダイハツ工業 自動車 1,516.0 9.96 3.52% 151,600
8058 三菱商事 商社 2,043.5 8.11 3.45% 204,350
1928 積水ハウス 建設 1,497.5 11.98 3.31% 149,750
7201 日産自動車 自動車 1,017.5 9.27 3.29% 101,750
7752 リコー 電機 1,232.5 10.86 2.79% 123,250
8306 三菱UFJ FG 銀行 649.1 8.95 2.68% 64,910
7205 日野自動車 自動車 1,456.0 11.39 2.60% 145,600
8308 りそなHLDG 銀行 593.0 7.53 2.56% 59,300

(出所:楽天証券スーパースクリーナー)
(注:PER・配当利回りは今期予想ベース。
最低投資金額は、16日終値で最低投資単位を投資する場合の金額(売買手数料含まず)です)

私は、日本株は現水準で割安で買いの好機と判断しています。ただし、原油急落が世界景気に与えるマイナス影響におびえる短期マネーの売りがいつ終わるか予測するのは難しい状況です。こんな時、NISAの投資枠が余っている方は、好配当利回り株から、投資していったら良いと私は判断しています。

上記は、好配当利回り株の中で、21万円以下で買える銘柄のリストです。NISA枠で投資する場合、1銘柄に集中投資するよりも、なるべく種類の異なる好配当利回り株に、分散投資した方がいいと思います。できれば、21万円以下で買える5銘柄に分散投資した方がよいでしょう。売買手数料も含めて投資金額が100万以下になるポートフォリオを作ることをオススメします。ただし、同じ業種の2銘柄に投資しても、分散効果はあまりありません。たとえば、商社2銘柄を買っても分散投資効果は小さいです。業種の異なる5銘柄からNISA好配当銘柄ポートフォリオを組むほうが良いと考えます。

(2)スクリーニング条件

株の配当利回りは確定利回りではありません。業績が悪化し減配になると、利回りは低下し、株価も下がる可能性があります。なるべく、減配になりにくい好配当利回り株を選択すべきです。先の好配当銘柄リストは、あくまでもスクリーニングによる選別ですが、楽天証券スーパースクリーナーに以下の5条件を入力して抽出したものです。

  • 予想配当利回り2.5%以上
  • 最低投資金額21万円以下
  • 時価総額6,000億円以上
  • 経常利益率5%以上
  • 連結予想PER12倍以下

スクリーニングの方法はいろいろありますが、上記は、私が「配当利回りが高く、減配リスクが相対的に低い銘柄を選ぶのに有効」と判断している、スクリーニング条件です。参考にしていただきたいと思います。