2009年6月中間決算は37.5%増益、新規受注は20.5%増
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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01800 | 中国交通建設(チュウゴクコウツウケンセツ) |
9.34 HKD (09/09現在) |
株価 企業情報 チャート |
中国交通建設が発表した2009年6月中間決算は、純利益が前年同期比37.5%増の30億元、売上高が同27.8%増の968億元だった。
新規受注額は同20.5%増の1554億元。インフラ建設(36.8%増の1283億元)、インフラ設計(30.1%増の58億元)、しゅんせつ部門(37.9%増の151億元)が貢献し、港湾機械部門の落ち込み(74.3%減の43億元)をカバーした。新規受注を建設分野別にみると、港湾が11.0%増、道路・橋梁が148.5%増、鉄道が5.5%減、BT/BOTが69.9%減、海外プロジェクトが14.7%増。
09年上期は重機製造事業以外の分野で受注を大幅に伸ばした。重機製造は国際輸送量の低迷による港湾事業の需要低下の影響を受け、7月にArborec Desarrollos Sociedad Anonima(香港)(ADHK)から海洋クレーン重機(HOCM)の新規受注(22億米ドル)を獲得したものの、上期には大型受注がなかった。
中国は上期にインフラ投資を加速しており、同社のような大手建設会社は道路、橋りょう関連の大型プロジェクト受注の恩恵を受けている。一方、鉄道プロジェクトへの受注は予想以下の水準。港湾部門は、改良事業などの受注に成功した。
09年上期の受注残高は34.3%増の3601億元。部門別では、インフラ建設が50.5%増の3017億元、インフラ設計が30.2%増の127億元、しゅんせつ部門は42.8%増の229億元、重機製造部門が同46.4%減の203億元となっている。BOCIは主要事業の受注残高が健全な水準にあり、重機製造部門も7月以降に新規受注が相次いだ点を指摘した。
粗利益率は8.9%で、0.9ポイント低下。原材料の高騰のほか、人件費や償却費などのコストがかさんだ。さらに、利益率の低い道路・橋りょうプロジェクトの割合が増えたことや上期に開始した新規プロジェクトの収益が業績に反映されなかった点も影響。下期には新規プロジェクトの完工が相次ぎ、粗利益の回復と業績の改善が期待できるという。
09年6月末の負債比率は87.2%と2008年末の76.7%から上昇。総負債は前期比13.8%増の659億元に達した。これは同期に94億元の設備投資を実施したことが影響。同社は8月に長期社債の発行計画を発表しており、BOCIは120億元の調達を見込んで予想値に反映している。
上期の受注の伸びを踏まえ、BOCIは同社の2009-10年新規受注額をそれぞれ16.3%、18%引き上げ、3841億元、4491億元に上方修正した。一方、粗利益率については、コスト高とインフラ建設プロジェクトの利益率の低さを反映し、2009年を12.8%から11.3%に、2010年を12.9%から11.5%にそれぞれ下方修正。これらを考慮し、2009-10年の予想利益をそれぞれ13.8%、9.6%引き下げ、77億元、103億元とした。株価の先行きについては中立から強気の見方に引き上げている。
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