6日の日経平均は160円安の15,159円となりました。1年以上にわたり15,000円を中心としたボックス相場が続いていますが、日経平均は再び、その15,000円近くに戻りました。

(1)日経平均は「上値が重く、下値が堅い」状況が継続

日経平均週足:2012年10月~2014年8月6日

(注)楽天証券経済研究所が作成

(2)目先は、強弱材料が拮抗

日本株を取り巻く投資環境は、強弱が拮抗していて、上下ともトレンドが出にくくなっています。

  強材料 弱材料
アメリカ 景気好調 金融早期引き締め懸念
ヨーロッパ 景気底打ち 銀行の不良債権問題深刻
中国 足元景況回復 不動産バブル崩壊懸念
日本 景気好調 企業業績の予想が低すぎ
アベノミクス 成長戦略一定の評価 内閣支持率5割を割る
日銀 異次元緩和続く 追加緩和は見込めない
地政学リスク 世界景気への影響小 世界中にリスクが広がる

(3)日経平均は来年3月までに18,000円へ

日経平均の予想、2015年3月に18,000円を、継続します。鍵を握るのは、日本の企業業績です。第1四半期(4-6月)の業績はよくても、通期(2015年3月期)の予想を据え置く会社が多いので、日経平均は上へ抜けることができなくなっています。

5日発表のトヨタ自動車(7203)の決算発表が象徴しています。第1四半期(4-6月)が好調だったにもかかわらず、会社は先行きに慎重姿勢を崩さず、通期(2015年3月期)の業績予想を据え置きました。

(4)小型株に強気の判断を継続

東証マザーズ指数が、5-6日と急落していますが、過熱感があったので当然の調整と考えます。私は、小型株が大きく上昇する相場はまだ始まったばかりと考えています。

これから、JASDAQ・東証二部・東証マザーズを含む小型株の上昇が続くと予想しています。