4日の日経平均は、48円安の15,474円でした。最近、日経平均の値動きが乏しくなっています。一方で、ジャスダック・東証マザーズなど新興市場には、派手に値を飛ばす銘柄が目立ちます。
(1)中小型株への投資がおもしろい局面に
国内にさまざまな新しい成長テーマが出てきている今、中小型成長株への投資妙味が高まっています。既に、ゲームや格安スマホ、国土強靭化、次世代ロボット、水素関連などの成長株が人気化して、値を飛ばしています。一部の人気株だけに売買が集中している中、銘柄選択がむずかしいと感じる方も多いかもしれません。
一部の人気株には過熱感が出ていますが、新興市場全体を見渡すと、中小型株はまだ全般に割安です。私は、既に人気化した銘柄を追いかけるだけでなく、これから人気が出るテーマを予想して、割安なうちに投資していくことも考えていきたいと思います。
中小型株は、単に割安で、業績がいいだけでは人気化しません。そこに、「・・・関連」という成長の話題が加わると、一気に人気化します。今、値を飛ばしているのは、「・・・関連」という一部のテーマに乗ったものだけです。
現在のジャスダック・東証二部・東証マザーズ市場には、単に業績がいいだけで、何のテーマにも乗らないために人気が出ずに割安に放置されている銘柄がたくさんあります。そうした割安・好業績の中小型株の中から、さまざまな成長テーマに乗る銘柄を探す動きがこれから出てくるでしょう。
(2)上がる時も下がる時も東証二部・ジャスダックは日経平均より値動きが大きい
日本株が上昇する局面では、東証二部・ジャスダック市場の値上がり率がより大きくなる傾向があります。逆に、日本株が暴落する時も、中小型株のほうが値下がり率が大きくなる傾向があります。日本株が、1990年代の長期不況から脱して「大復活」したとき、その後、再びバブル崩壊して「暴落」したときの値動きを比較したのが、以下のグラフです。
(3)ジャスダック・東証二部市場優位の相場は、始まったばかり
上記3市場の、2009年から現在までの値動きを表すのが、以下のグラフです。
2020年にかけて、内需復活・成長が続く中で、中小型株が大型株を上回るパフォーマンスを挙げる傾向が強まると思います。
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